エスティマ、ついに生産終了!! 中古車相場はやはり高騰しているのか? 

 2019年10月、スタイリッシュミニバンのトヨタエスティマ/エスティマハイブリッドがホームページから姿を消した。事前にアナウンスされていたとおり、生産終了した。

 約13年という長いモデルライフに終止符を打った。ここではそんなエスティマの中古車最新情報をお届けしたい。

 新車で買えなくなったいま、中古車相場はどう動いているのか?

 文:萩原文博、写真:トヨタ

 【画像ギャラリー】歴代エスティマを振り返る


エスティマの歴史を振り返る

初代エスティマ

 エスティマといえば、個性的なワンモーションフォルムにより「天才たまご」というキャッチフレーズで1990年5月に初代モデルが登場。

 エスティマは3ナンバーサイズだったが、5ナンバーサイズのエスティマルシーダ/エミーナという派生モデルが登場。

 ミニバンの中で強いブランド力を誇示し大ヒットモデルとなると同時に、ミニバンによるドレスアップのルーツとなった。

 2000年に登場した2代目はタマゴ型のスタイリッシュなスタイリングは継承しながらも駆動方式は従来型の床下に搭載するMRから運転席前に搭載するFFへと変更され、2001年にはミニバン初のハイブリッドモデルを追加した。

2代目エスティマ(後期型)

 最終型となった3代目は2006年1月にエスティマ/エスティマハイブリッドが同時に登場。ガソリン車のエスティマは2.4L直4エンジンと最高出力280psを発生する3.5L V6エンジンを搭載。

エスティマハイブリッドに搭載されるシステムは先代のTHS-CからTHS-IIに変更。動力性能と燃費性能を向上させたのが特徴だ。

3代目エスティマ

 3代目エスティマは2006年に販売開始して以降、内外装の変更とともに改良を行うマイナーチェンジを何度も行っている。

 まず、2008年に1回目のマイナーチェンジを行い、そして、2012年に2回目のマイナーチェンジでは、ハイブリッド車にもエアロ系グレードのアエラスを設定した。

 さらに3度目のマイナーチェンジを2016年に行い、3.5L V6エンジンを廃止し、パワートレインは2.4Lガソリンエンジンとハイブリッドのみとなった。

2016年にあった3度目のマイナーチェンジにおいて
トヨタセーフティセンスCを標準装備している

 また、グレード体系もエアロ系グレードのアエラスのみと変更。いっぽう、遅れていた安全性能は「トヨタセーフティセンスC」を標準装備することでモダン化したのがポイントだ。

 それでは、長くファンに愛されたエスティマの最新の中古車事情を紹介しよう。

エスティマの中古車事情はいかに? 

 最終型となった3代目エスティマ/エスティマハイブリッドの流通台数は、ガソリン車のエスティマが約2120台、そしてエスティマハイブリッドが約550台となっている。

現行エスティマハイブリッド
(2016年マイナーチェンジ)

 エスティマは3カ月前の流通台数が約2240台だったので、若干減少傾向。いっぽうのエスティマハイブリッドは約510台だったので、こちらは増加傾向とモデルによって異なっている。

 中古車の平均走行距離はエスティマ/エスティマハイブリッドともに3カ月間、今月ともにそれぞれ7万km、7.3万kmと横這いとなっている。

 そして、最も気になる平均価格の推移だが、これは明暗ハッキリと別れた。

平均価格をみてみると

 まず、エスティマは3カ月前が約97万円で、9月末には一旦約91万円まで値落ちしたものの、現在は約95万円まで値上がりしており、現在も値上がり中だ。

 いっぽうのエスティマハイブリッドは3カ月前の平均価格は約167万円で、一時約180万円という高値となったが現在は約163万円まで値落ちし、現在も継続中だ。

 つまり生産終了となったエスティマの中古車はガソリン車がやや値上がり傾向、そしてエスティマハイブリッドは値落ち傾向と動きがわかれているのだ。

 したがって今回は値落ち傾向となっているエスティマハイブリッドに狙いを絞ってみたい。

エスティマハイブリットを買うなら? 

 値落ち傾向となっているエスティマハイブリッドだが、すべての年式が値落ちしているわけではない。

初代エスティマハイブリッド

 登場したばかりの2006年~2007年式は8月末に最安値となる約62万円を記録するが、その後値上がりに転じて現在は約69万円まで値上がりしているのだ。

 やはり、年式や走行距離は進んでいても優れた燃費性能と広い室内空間を実現したエスティマハイブリッドの中古車が100万円以下で購入できるとなると人気が高まるのだ。加えて、2009年~2012年式も約134万円から約140万円へと値上がりしている。

 そのいっぽうで、ハッキリとした値落ちを示す年式もある。まずは2008年から2009年式で、平均価格は3カ月前の約125万円から今月は約108万円へ17万円の値落ち。

 そして、3度目のマイナーチェンジを行った2016年以降の高年式車で、3カ月前の約350万円から今月は約330万円へと20万円の値落ちとなっている。

 こちらはビッグマイナーチェンジした2016年式が最初の車検サイクルを迎えたことが大きく影響している。

エスティマハイブリットのメリット

 最近は、モデル末期となるとメーカーの在庫車が未使用中古車として出回ることがあるが、モデルライフの長いエスティマはそういったクルマが出回っていない。その証拠に平均走行距離が約2万kmから約2.7万kmへと延びている。

 エスティマハイブリッドは車内に設置されたAC100Vのコンセントから最大1500Wの電力を供給できるようになっている。オートキャンプや万が一の災害時でも電力源として使用できるというメリットもある。

 絶版車となったことで、今後は値落ちが緩やかとなり、横這いもしくは値上がり傾向となる可能性は高い。

 移動するだけでなく、便利な機能が装着されたエスティマハイブリッドの中古車は値落ち傾向でお手頃価格となっている今が狙い目だ。

 【画像ギャラリー】歴代エスティマを振り返る

最新号

ベストカー最新号

【GT-Rファイナル登場か!?】ガソリンエンジンの逆襲!!|ベストカー 2020年1月10号

 ベストカーの最新刊が本日発売!    最新号では、 巻頭スクープで『ガソリンエンジンの逆襲』と題し、GT-Rファイナルエディション、レクサスLC Fなど注目車の存在をキャッチ。ベストカースクープ班が独占入手した情報を詳しく紹介する。  そ…

カタログ