現行型プリウスの中古車事情は激変か!?? 堅調か!???

現行型プリウスの中古車事情は激変か!?? 堅調か!???

 2019年上半期(4~9月)の新車販売台数で2年振りのトップを奪還したのが、ハイブリッドカーのパイオニアであるトヨタプリウスだ。

 低燃費車として人気を博したプリウスはかつて、新車販売台数NO.1を続けていた人気車種だったが、2018年の上半期は日産ノート、トヨタアクアに次ぐ第3位に甘んじていた。

 プリウスとしては販売台数が苦戦した状況を一変させたのは、2018年12月に行ったマイナーチェンジによる効果であるのは明白だろう。

  そこで今回は、2015年に登場した現行型プリウスの最新の中古車事情に迫ってみる。

文:萩原文博/写真:トヨタ

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4代目プリウスを振り返る

2015年に登場した4代目プリウス
2015年に登場した4代目プリウス

 2015年12月に販売開始した4代目プリウスは、TNGAを採用し走行性能とともに燃費性能も向上した。

 しかし、異形のヘッドライトを採油し歌舞伎の隈取をイメージさせる個性的なフロントマスク、リアスポイラーからリアバンパーに縦方向に流れる動き表現したLEDを採用したリアコンビネーションランプのデザインは、好き嫌いがハッキリと分かれてしまったようで、販売台数が伸び悩んだ。

 その苦戦する状況を打破するために2018年12月にマイナーチェンジを行い、外観デザインを一新するとともに通信機能や安全性能を向上させたのだ。

2018年マイナーチェンジしたプリウス
2018年マイナーチェンジしたプリウス

 外観デザインはグリルやバンパー、ランプ類のデザインを変更し、踏ん張り感のあるシルエットを実現。

 そして、全車に専用通信機DCMを標準搭載し、コネクティッドカーへと進化。通信を介して、クルマと社会がつながり24時間365日、カーライフを充実させるサービスを利用できるようになった。

 さらに衝突回避支援パッケージ「トヨタセーフティセンス」も全車に標準装備とし、駐車場から後退する際に左右後方から接近してくる車両を検知し、ドライバーに注意を促すリアクロストラフィックアラートを追加し、安全装備の拡充を図っている。

 これほど多くのメニューでマイナーチェンジを行うと、活発に動くのが中古車相場だ。

プリウスの中古相場をみる

 人気がイマイチだった前期型そしてマイナーチェンジして人気を挽回した後期型の中古車はもう出回っているのだろうか。

 まずはプリウスの中古車流通台数を見てみる。現在、現行型プリウスの中古車の流通台数は約3130台。

 その内前期型にあたる2015年~2018年式は約2880台、そしてマイナーチェンジして外観デザインが大幅に変わった2019年式からの後期型は約250台となっている。それでは年式別に値動きを見てみよう。

 最も流通台数の多い2015~2017年式の平均価格は3カ月前が約196万円で今月は約192万円と4万円の値落ちを記録した。

 同じく前期型となる2017年~2018年式の流通台数は約300台程度だが、平均価格は3カ月前が約220万円で、今月が約211万円と9万円の値落ちとなった。

 そしてマイナーチェンジ後の2019年式の平均価格は3カ月前が約263万円で、今月は約261万円とわずか2万円の値落ちにとどまっている。こうして見てみると、マイナーチェンジによって前期型の値落ちは大きくなっていると言える。

次ページは : 値落ちが大きくなった年式は? 

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