【S660、コペン、ロードスター…】「一生に一度は乗りたい」2座オープンは中古で狙う 

セロの値落ちが顕著

 現在、コペンの中古車の流通台数は約510台。3カ月前が約480台だったので、微増といえる状態だ。

 中古車の平均走行距離は、この3カ月間は約2.2万~約2.3万kmの間で留まっており、その動きにリンクするように平均価格もこの3カ月の間、約154万円付近を横這いで推移している。

3タイプのなかではエクスプレイのタマ数が最も少ない。旧型のイメージを踏襲した丸目のセロは人気は高いが値落ち傾向にあるため注目だ

 さらに、2014年~2016年式でモデル別の値動きをチェックしてみると、ローブは3カ月前が約145万円で今月は約140万円と約5万円の値落ち。

 エクスプレイは3カ月前が約151万円で今月は約152万円でほぼ横這い。そしてセロは3カ月前が約160万円で今月は約151万円と約9万円の値落ちとなっており、中古車の走行距離の延びも大きいがセロの値落ちは大注目だ。

 中古車の価格帯は約90万~約302万円で、高価格帯の中古車の中には、2018年12月に200台限定で発売されたクーペが並んでいる。ほとんど走行距離が1000km未満の未使用車なので、買えなかった人は購入のチャンスといえる。

オープンではないが、2018年12月に200台限定で発表されたコペンクーペはあっという間に完売したが、中古で上物が出始めている

マツダロードスターは2018年に一部改良

初代への原点回帰コンセプトを実現するためマツダの持つ世界最先端の軽量化技術が惜しげもなく投入されている現行ロードスターの走りの評価は激高

 そして、最後はマツダロードスター。

 4代目となるND型と呼ばれるマツダロードスターは、2015年5月に登場した。スカイアクティブテクノロジーをフル搭載した現行ロードスターは、RX-8とシャシーが共通だった先代とは異なり、ライトウェイトスポーツに原点回帰している。

 ソフトトップ車には最高出力132psの1.5L直列4気筒DOHCエンジンを搭載し、6速MTと6速ATが組み合わされる。

 そして、2016年11月にはリトラクタブルハードトップモデル、ロードスターRFを追加。ボタンひとつでルーフ部が開閉可能で、その操作に必要な時間はわずか13秒という速さが特徴だ。

2016年にリトラクタブルハードトップモデルのロードスターRFを追加。重量増に合わせて2Lエンジンが搭載されている

 搭載されているのは、2L直列4気筒DOHCエンジンで2018年6月の商品改良で、最高出力が26ps向上した高回転型エンジンへと変更されている。

 また、このタイミングでテレスコピック機構が装着され、より正確なドライビングポジションを調整できるようになった。

2018年の一部改良では要望の高かったステアリングのテレスコピック機能が追加された。これに細かな位置決めが可能になり、走りの楽しさが倍加

ソフトトップは値落ち傾向

 現在、現行型ロードスター(ソフトトップ車)の中古車の流通台数は約350台。3カ月前の2019年12月が約350台で、その後年明けに約410台まで増加したが、その後緩やかに減少し、約350台に戻っている。

 中古車の平均走行距離は3カ月前が約1.9万kmで、その後約1.5万kmまで減ったものの、その後延び始めて現在は約2.1万kmまで延びている。

ロードスターのソフトトップモデルはソフトトップの色を変えた特別仕様車などが登場しているので要チェック。写真は2017年に登場したレッドトップ

 平均価格は3カ月前が約218万円で、その後流通台数が増えた時に最高値となる約224万円を付けたが、その後は値落ちに転じて現在は約208万円まで下がっている状況だ。

 いっぽうのロードスターRFの中古車の流通台数は約160台と少なめで、3カ月前が約150台、その後約200台まで増えたものの、その後は減少して約160台となっており、ソフトトップとほぼ同じ動きだ。

 中古車の平均走行距離は3カ月前が約9000kmで現在は約1万kmと微増程度だが、平均価格は3カ月前の約273万円から現在は約264万円へと約9万円の値落ちとソフトトップ車とほぼ同じ値落ち額を記録している。

 ロードスターの中古車の価格帯は約110万~約309万円で、1.5Sスペシャルパッケージが最多グレードとなっている。

2019年に発売された30周年記念モデル。ソフトトップとRFで合計150台限定で販売された。20倍近い希望者が殺到したため、中古マーケットでもプレ値付き

 いっぽうのロードスターRFの中古車の価格帯は約190万~約600万円で、30周年記念車が500万円オーバーのプレミアム価格となっているのが注目のポイントとなるが、最多グレードは2.0VSだ。

 ソフトトップ車でもまだ100万円以下の中古車はなく、登場するとすぐになくなってしまう状況だと推測できる。

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