MR-Sの中古車相場はジワジワと値上がり傾向が続く
それでは、MR-Sの最新の中古車相場を見てみよう。MR-Sは約8年間で、7万7840台が販売されたが、現在中古車の流通台数は約170台となっている。
3ヵ月前の時点では約200台流通していたのだが、5月のゴールデンウィーク明けから減少傾向となり、現在は約170台まで減少している。
懸念されるのがこの傾向が現在進行形となっているところだ。中古車の平均走行距離は、流通台数が豊富だった3カ月前が約8万kmで、現在は約7.4万kmまで少なくなっている。
こうして見てみると、MR-Sの中古車は走行距離の延びた価格の安いクルマが市場から姿を消したという推測ができる。
これを踏まえて、平均価格の推移を見てみると、3ヵ月前が約73万円で、現在は約77万円と推測通りの結果となった。
さらに平均価格の推移を1年スパンと長期にしてみると、1年前の平均価格は約65万円で、ジワジワと値上がり傾向が続き1年で12万円の値上がりとなっているのだ。まさに絶版中古車の人気が高くなる典型的な値動きを示しているのだ。
MR-Sは先ほど説明した通り、2002年にマイナーチェンジを行いトランスミッションが5速から6速へと変更された。このマイナーチェンジで前期型と後期型を分けると、前期型は約74台。
そして後期型は約95台と後期型のほうが流通台数は多くなっている。そして前期型の平均価格を見ると3カ月前の約56万円から現在は約60万円へと値上がり。
後期型でも流通台数が多い2002年~2005年式が約83万から約87万円。そして最終型ともいえる2005年式以降は約105万円から約117万円へと大幅に値上がりしている。
MT車とシーケンシャルMT車との相場の違いはあるか?
さらに詳しくトランスミッションによる平均価格の違いを見てみる。前期型で流通台数の多いSエディションで比較すると5速MT車は3ヵ月前の約63万円から現在は約69万円へと値上がり。
一方のシーケンシャルMT車はこの3ヵ月間、多少の上げ下げはあるものの、約48万円のまま横這いで推移し、トランスミッションの違いで平均価格は約20万円も差が付いている。
これが最終モデルのVエディション・ファイナルバージョンでは、6速MT車は3ヵ月前の約200万円から約163万円へと値落ち。
一方のシーケンシャルMT車は約95万から約116万円へと値上がりしているものの、価格差は約50万円と大きく差が開いている。
それでは、中古車のグレード構成と価格帯を見てみよう。MT、シーケンシャルMT問わず最も多いのがSエディション。
そしてVエディションのファイナルバージョンは約20台流通している。MR-Sの中古車全体の価格帯は約20万~約340万円と非常に幅広い。
さらに約90台流通しているMT車に絞ると約36万~約340万円となる。しかもそのうち約60台は100万円以下で手に入れることができるのだ。
特別仕様車として発売されたVM180ザガート(限定100台、398万~450万円)も約3台流通していて、約189万~約298万円とかなり高値を付けている。そのうち、最も高い298万円の中古車は走行距離が0.1万kmというミラクル物件となっている。
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