S15シルビア、今や中古で500万円超!? 日産最後のFRスペシャルティが欲しい!!


購入する際にチェックするポイントとは

――その「素性の良い個体を選ぶ」には、具体的にはどのあたりを見ればいいのですか?

大沼さん 基本的なところでは内外装の美観や異音、異臭の有無などはもちろんですし、「エンジンは一発でかかるか?」、「マフラーから白煙を吹いてないか?」、「オイルが焼けたような匂いはしないか?」なども確認する必要があります。あとは「サビ」です。

この前輪のストラット・アッパーマウントの側面あたりが錆びているものが多いという

――ああ、ボディがサビちゃってる旧車は、もう基本的にはどうにもならないですからね。S15シルビアの場合、どのあたりにサビが生じやすいのですか?

大沼さん 前輪のストラット・アッパーマウントの側面あたりがぐじゅぐじゅにサビてしまっているS15も多いですね。ここは必ず確認し、ぐじゅぐじゅの個体は絶対に避けたほうがいいでしょう。

――なるほど……。

大沼さん あとは「どこまで妥協できるか?」という感じでしょうか。約20年前のクルマを、ネジ1本にいたるまで新車とほぼ同様の状態に復元しようとするなら、車両価格は軽く1000万円を超えてしまうでしょう。

 ということは、素性が悪くなくて、そのうえで納車整備を施したS15シルビアであっても絶対に「完璧」ではありません。どこかに必ず劣化箇所はありますし、乗っているうちに交換タイミングを迎える消耗部品も多数あります。

――そりゃそうですよね、なんたって20年ぐらい前のクルマですから。

大沼さん はい。なので、そういった点をご理解されたうえで「自分なりの妥協ポイントを探りながらしっかり吟味する」というのが大切なのではないかと、私は思います。

 そうすれば、決して「完璧」というわけでありませんが、繰り返してきましたとおり「言うほど大変ではない」というニュアンスで、S15シルビアがある毎日をお楽しみいただけるはずです。

――なるほど。興味がない人が無理に買う必要は当然ありませんが、S15シルビアみたいなクルマが本当に好きなのであれば、パーツがまだあって、そして相場も「上がってはいるけど、買えないほど上がったわけではない」という今のタイミングを逃すべきではないのかもしれませんね。

大沼さん おっしゃるとおりかと存じます。決して煽るわけではありませんが、相場は今後も上がっていくと思われますし、ここ最近はアメリカだけでなく台湾あたりでも、S15シルビアの引き合いが強くなっているようです。

――うむう。ホント、私も煽るつもりはいっさいないのですが、「本当に欲しいならお早めに」とは言えそうですね。押忍、本日は貴重な情報、誠にありがとうございました!

大沼さん いえ、どういたしまして!

1999年1月発売当時のS15シルビアスペックRのコクピット。スペックRにはメーカー純正としては珍しい運転席側Aピラー部分にブースト計が設置されている(スペックSは油圧計)

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■S15型日産シルビアスペックR 主要諸元
●全長×全幅×全高:4445mm×1695mm×1285mm
●ホイールベース:2525mm
●車重:1240kg
●エンジン:直列4気筒DOHCターボ、1998cc
●最高出力:250ps/6400rpm
●最大トルク:28.0kgm/4800rpm
●トランスミッション:6速MT
●価格:239万円(1999年式スペックR 6速MT)
※スペックRの4速ATは225ps/28.0kgm