新型いすゞミュー発売記念! いすゞの絶版SUV ミュー ビッグホーン ビークロスはまだ買えるのか?

POPで楽しい3ドアショートボディのミュー

発売当初の初代ミューは、3ナンバーサイズながら2シーターのみの設定だった
発売当初の初代ミューは、3ナンバーサイズながら2シーターのみの設定だった

 続いて紹介するのは、今回の発表された新型mu-Xと同じ車名を持つミュー。ミューのmuはミステリアス・ユーティリティがルーツで、3ナンバーサイズのボディながら2人乗りという、なんとも謎めいたモデルで1989年4月に発売された。

 リアにハードカバーとソフトトップの採用した2モデルで登場し、1990年8月には、メタルトップの4シーターモデルを追加し、実用性を向上。さらに1991年9月にはフロントマスクのデザインを変更するとともにディーゼル車に4速ATを追加した。

 1992年10月の2度目のマイナーチェンジでは、フロントグリルやバンパーのデザイン変更とともにソフトトップを廃止。続いて1993年9月には一部改良が実施され、エンジンが3.1L、直4OHV過流室式ディーゼルターボに1本化された。

 モデル末期の1997年には搭載する3.1L、直4ディーゼルターボエンジンに電子制御燃料噴射システムを採用し、排出ガスのクリーン化とレスポンスの向上を実現している。

2代目ミューには3.2L、V6ガソリンと4速ATを搭載
2代目ミューには3.2L、V6ガソリンと4速ATを搭載

2代目ミューの中古車情報はこちら!

 1998年6月には9年ぶりにフルモデルチェンジし、ミューは2代目となる。ボディタイプは3ドアのみで、ツインガラスサンルーフを装備したレジントップとオープントップの2種類。

 搭載するエンジンは可変慣性吸気システムを採用した3.2L、V6ガソリンのみでトランスミッションは4速ATが組み合わされている。

 走行中でも2WDと4WDの切り替えが可能なシフトオンザフライシステムや悪路での走破性を向上させるLSDなどを搭載し、高い悪路走破性を実現している。

 2000年5月にマイナーチェンジが実施され、エクステリア面ではバンパーやリアコンビランプのデザインが変更されるとともに、マルチリフレクターヘッドランプを採用。

 そして2002年8月に生産終了となり、同社のSUV事業からの撤退に伴い国内販売が終了となった。アメリカでの生産は継続されたものの、2005年で販売終了となった。

 現在、ミューの中古車は1998年~2002年まで販売された2代目のみ流通していて、流通台数は直近3ヵ月の約3台が続いている。

 流通している中古車の平均走行距離は3ヵ月の間、約8万kmで横這いとなっており、平均価格も約58万円のまま横這いで推移している。価格帯は約56万~約88万円で、レジントップが2台、ソフトトップが1台となっている。

5ドアモデルのウィザードは?

初代ミューウィザードはミューの派生モデルとして登場。全車5ドアのメタルトップ仕様に統一し、余裕のある室内空間を確保した
初代ミューウィザードはミューの派生モデルとして登場。全車5ドアのメタルトップ仕様に統一し、余裕のある室内空間を確保した

 ミューの派生モデルとして、1995年12月に5ドアモデルのミューウィザードが登場。ボディタイプは、ミューにはメタルトップ仕様とFRPトップ仕様が用意されていたのに対し、全車メタルトップ仕様。

 ボディサイズはミューに対して、全長が420mm長く、全幅は15mm狭く、全高が80mm高い全長4585×全幅1765×全高1750mm。

 余裕のある室内空間にフルフラット&ダブルフォールディング機能などを採用した6:4分割可倒式リアシートを搭載し、多彩なシートアレンジが可能となっている。

 また、走行中でも2WDと4WDの切り替えが可能なシフトオンザフライシステムを全車に標準装備し、オンオフ問わず高い走行性能を発揮する。

2020年12月現在、中古車市場に出回っているのは2代目ウィザードのみ
2020年12月現在、中古車市場に出回っているのは2代目ウィザードのみ

2代目ウィザードの中古車情報はこちら!

 1998年6月にフルモデルチェンジした2代目は、車名がウィザードとなり独立したモデルとなった。ボディタイプはミューウィザード同様5ドアメタルトップ仕様のみの設定で、スタイリングはキープコンセプトにより従来のイメージが踏襲。

 搭載するエンジンは3.2L、V6ガソリンと3L、直4ディーゼルターボの2種類。ディーゼルターボにはコモンレール式高圧燃料噴射装置を搭載し、高い環境性能を実現している。4WDシステムはTOD(トルクオンデマンド)と呼ばれる機能を搭載。

 これは路面状況や走行状態に応じて、前後輪のトルク配分を最適な状態に自動制御するシステムで、4WD車に起こりやすい小回り時のタイトコーンナーブレーキング現象も起こらないのが特徴だ。

 4WD車のウィザードはS、LS、LSEの3グレード。一方2WD車のウィザードアライブSとLSの2グレードで合計5グレード用意されていた。現在中古車で主流となっているのは1998年~2002年に販売された2代目モデル。

 しかし流通台数はわずか4台しかない。3ヵ月前は約9台流通していたので、減少傾向といえる。中古車の平均走行距離は3ヵ月前の約13万2000kmから約10万7000kmまで減少している。

 この動きにリンクして、平均価格は3ヵ月前の約49万円から今月は約76万円まで値上がりしている。ウィザードの中古車の価格帯は約48万~約84万円となっている。

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