コンセプトカーそのままのスタイルで市販化されたビークロス
最後に紹介するのは、1997年4月~2000年12月まで、約1700台が販売されたビークロスだ。オールアラウンドリアルスポーツという新しいコンセプトにいすゞのスポーツマインドの盛り込んだ集大成といえるモデルだ。
3ドア車のみで、搭載するエンジンは3.2L、V6ガソリンのみで組み合わされるトランスミッションは4速ATとなる。
駆動方式は電子制御トルクスプリット式のフルタイム4WDで、レカロシートやMOMO製のエアバッグ付きステアリングなど豪華なパーツが奢られている。
グレードはモノグレードだが、特別仕様車として1997年11月にプレミアムカラープロデュース25を販売、1992年2月には国内販売終了を記念した最終限定車の175リミテッドエディションが175台販売された。
ビークロスの中古車の直近3ヵ月間の流通台数は、ほぼ3台が続いていて、今後増える可能性は少ない。
流通している中古車の平均走行距離は3カ月前の約10万kmから約15万kmまで延びているものの、平均価格は約50万円だった3ヵ月前から約180万円まで値上がりしている。
価格帯は約96万~215万円で、走行距離が4.1万kmという中古車は215万円という高値をキープしている。2002年に生産終了し、すでに18年が経過しているにもかかわらず、台数は少ないものの一定の相場をキープしているのはいすゞファンがいるからだ。
もうビッグホーンを除けば、すでに中古車はひと桁台数しかないので、欲しい人は早めに動くのがベターだろう。
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