中古車相場は初代がプレミアム価格に。2代目は動きないため今が狙い目!
4代目までの歴代レガシィツーリングワゴンの中古車の平均価格を見てみると、初代が約133万円、2代目が約44.3万円、3代目は46.4万円そして4代目が40.5万円となっており、初代モデルはプレミアム価格となり始めているが、今回注目した2代目モデルはまだそのような動きにはなっていない。
現在、2代目レガシィツーリングワゴンの中古車の流通台数は約14台と絶滅間近となっている。中古車の価格帯は約27万〜約76万円でグレード構成は約10台がGT-B、約3台がGT、残りがTXタイプSで、すべて1996年のマイナーチェンジ後の後期型となっている。
なかでも人気の高いGT-Bの価格帯は約30万〜約76万円で、280psを発揮するMT車はわずか1台と見つけるのは困難な状態だ。最高値の中古車はGT-Bの4速AT車だが、走行距離1.2万kmという奇跡の個体となっている。
最盛期には各自動車メーカーがステーションワゴンを販売していたが、レガシィツーリングワゴンの人気によって撤退を余儀なくされ、ステーションワゴンカテゴリーでのレガシィ一強時代を迎えることとなる。
そのレガシィツーリングワゴンも2009年に登場した5代目モデルは海外市場を強く意識したモデルとなり、ボディサイズが拡大。そしてレガシィツーリングワゴンの魅力だった走りの良さもスポイルされる結果となった。
このレガシィツーリングワゴンの凋落と同時にSUV人気が高まり、国産車のステーションワゴンブームは終焉を迎えた。
しかし、レガシィツーリングワゴンのDNAはレヴォーグに受け継がれ、2020年に登場した2代目となる現行型レヴォーグは順調な新車セールスを続けており、ポストSUVの候補として注目を浴びている。
このレヴォーグの走りの良さそして高い安全性は歴代レガシィツーリングワゴンが紡いできたものだが、ステーションワゴンながらスポーティな走りを確立したのは最高出力280psを達成した2Lツインターボエンジンを搭載した2代目レガシィだったのは間違いないだろう。しかしその2代目レガシィも絶滅間近となっているのだ。
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