ホンダ ビート 今買わなければいつ買う? 8500回転まで回るNAエンジン車を狙い撃ち!

■現在の中古車流通台数は約150台

中古車のオープンカーとなると幌の劣化具合も注意したいところだ
中古車のオープンカーとなると幌の劣化具合も注意したいところだ

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 まずはマーケット概況から見てみよう。2021年3月現在、大手中古車情報サイトに掲載されているビートの物件数は『グーネット』が128台で、『カーセンサーnet』が138台。

 このほかに「グーにもカーセンサーにも載せていない」という販売店もごく一部にありそうなので、現在の総流通台数は「150台ぐらい」といったところか。

 モデル全体の相場は最安値が約30万円で、最高値が約240万円。この間に100台以上のビートが遍在しているわけだが、一応「価格帯ごと」と「走行距離ごと」、そして「年式ごと」の数を見てみよう。(※下記は掲載台数の多いカーセンサーnetの情報を参照した)

トランスミッションは5速MTのみ。回転計のレッドゾーンは8500rpm
トランスミッションは5速MTのみ。回転計のレッドゾーンは8500rpm

【価格帯別】
●0~49.9万円|23台
●50万~99.9万円|75台
●100万~149.9万円|24台
●150万~199.9万円|7台
●200万円~|3台
●価格応談|6台

 圧倒的に多いのが「50万~99.9万円」、つまり二桁万円後半のゾーン。この中での「ボリュームゾーン」というのは特になく、50万円から99.9万円の間で見事にバラけている状態だ。


【走行距離別】
●1万km未満|2台
●1万km台|2台
●2万~3万km台|14台
●4万~5万km台|20台
●6万~7万km台|23台
●8万~9万km台|23台
●10万~14.9万km|35台
●15万km~|12台
●不明|7台

 最多となるのは10万~14.9万kmのゾーンだが、セカンドカーとして使われる場合も多いクルマゆえか、走行距離が比較的短い中古車も意外と多い。ちなみに「1万km未満」の2台の車両価格は200万円オーバーまたは「価格応談」である。


【年式別】
●1991年式|86台
●1992年式|31台
●1993年式|14台
●1994年式|5台
●1996年式|1台
●2001年式|1台(←入力ミスか、登録が遅かったか?)

ドライビングポジションの低さもビートの特徴。オープンカーなので、シート表皮のデザインにも遊び心が感じられる
ドライビングポジションの低さもビートの特徴。オープンカーなので、シート表皮のデザインにも遊び心が感じられる

 登場初年度にあたる1991年式が圧倒的に多く、登場翌年の1992年式と合わせると全体の8割以上に達している。

 以上の流通状況から勘案すると、結論としては「流通量的にいちばん多い50万~99.9万円のゾーンで、ほどほどの走行距離=6万~8万kmぐらいの個体を探せばいい」ということになりそうではあるのだが――世の中それほどシンプルではない。

■専門店に聞いた最近のホンダ ビート中古車概況

エンジンをシート後部に搭載する、ミドシップレイアウトを採用。ハイレスポンス・エンジンコントロールシステムなどの技術によって、メーカー自主規制枠いっぱいの64psを発生
エンジンをシート後部に搭載する、ミドシップレイアウトを採用。ハイレスポンス・エンジンコントロールシステムなどの技術によって、メーカー自主規制枠いっぱいの64psを発生

 専門店筋の話を総合したところによれば、近ごろの「実態」はおおむね下記のような感じであるらしいのだ。

●多くの人が車両価格60万~80万円ぐらいの線で中古ビートを探し、非専門店にて、だいたいそのぐらいの価格で購入する。
●だが納車から3カ月もすると「……なんかヘンだな?」という状態に陥り、専門店に点検を依頼しにくる。
●そこで専門店が見てみると、ほぼすべての部位がボロボロで、シリンダーヘッドのガスケットも抜けてしまっている場合が多い。
●それを普通に乗れる状態に修理するとなると、150万円から200万円ぐらいは余裕でかかる。

 ……こうなると、直すにしても(最初の車両価格60万~80万円と合わせて)かなりのカネが必要となってしまい、なおかつ、専門店というのは「自分の店で買ってくれたお客のクルマの修理が優先」である場合がほとんど。

 つまり、ちゃんとした状態になるまで「長いこと待たなければならない」ということにもなってしまうのだ。

 これは何も一見客に意地悪をしたいわけではなく、「限られたマンパワーゆえ、優先順位を付けざるを得ない=自分のところのお客を優先するほかない」ということである。

 こんなハメになってしまう可能性が高いのであれば、「最初からちゃんとしてる個体を買う」ほうが話は何倍もスムーズであり、かつコストも結局は抑えることができる。

次ページは : ■ちゃんとしている中古ビートの価格帯は?

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