ランクル200の中古車が高騰している理由とその行方は?

型落ちなのに1000万円!! ランクル200の中古車が高騰している理由とその行方は?

 今年8月にランクル300こと新型トヨタ ランドクルーザーが発売されたことで、本来であれば「型落ち」となった200系ランドクルーザーの中古車相場は下落するはず。

 だが現実はさにあらずで、ランクル200の中古車相場は逆に上昇している。

 走行数十km程度の、昔の言葉でいう新古車、今の用語でいう登録済み未使用車は、新車時価格よりもはるかに高い「900万円以上」の値が付くこともめずらしくなく、2万km以上走っている3年落ちの個体でも軽く800万円を超える場合が多い。

 いったい今、200系ランドクルーザーの中古車相場はどうなっているのか? そしてそれは今後どう推移しそうなのか? また、高値を承知でランクル200の中古車を買う場合は、どのあたりの年式&グレードを選ぶべきなのか?

 そのあたりの具体的なモロモロを探ってみよう。

文/伊達軍曹
写真/トヨタ、ベストカー編集部

【画像ギャラリー】中古車相場が高騰高止まりの『ランクル200』写真をチェックしてそれでも欲しいか考えよう!!


■ランクル200中古車の流通は中・上級グレードがメイン

 まずは200系ランドクルーザーの市場概況である。

 中古車情報サイト『カーセンサーnet』によれば2021年8月下旬現在、ランクル200の中古車流通台数は209台で、中古車の平均価格は562.6万円だ。

 ランドクルーザー200のグレードは、ざっくり言って「最上級であるZX」と「ミドルグレードであるAX」「ベーシックグレードであるGX」の3つに分かれており、そのうち人気が高いのは最上級のZXまたは中間グレードのAXである。

 グレード別の流通状況は前述日現在、おおむね下記のとおりとなっている。

●ZX(特別仕様車を含む)|117台
●AX(特別仕様車等を含む)|83台
●GX|5台

先代型となる200系はGX、AX(Gセレクション含)、ZXの3グレードが基本的に用意されていた

 ベーシックな「GX」はそもそも中古車の流通量がきわめて少ないため、無視するに値する。これからランクル200を買うのであれば「最上級のZXか、ほどほど装備のAXか」の二択で考えるべきだ。

■年式別の相場状況とおすすめ中古車検討プラン

 お次は「年式別の中古車相場と流通量」を把握してみよう。まずは中間グレードのAXから。

●2007年式AX|7台|270万~370万円
●2008年式AX|26台|270万~400万円
●2009年式AX|7台|260万~400万円
●2010年式AX|4台|320万~380万円
●2011年式AX|4台|320万~350万円
●2012年式AX|4台|330万~430万円
●2013年式AX|2台|410万~430万円
●2014年式AX|4台|420万~490万円
●2015年式AX|1台|500万円
●2016年式AX|0台|――
●2017年式AX|3台|540万~600万円
●2018年式AX|10台|510万~630万円
●2019年式AX|3台|550万~600万円
●2020年式AX|1台|590万円
●2021年式AX|3台|550万~600万円
●2021年式AX|0台|――(登録済み未使用車)

2007年9月発売したランドクルーザー200は「AX」と「AX Gセレクション」の1グレードに充実装備仕様をプラスした展開からスタート

 つらつらと数字を並べたが、傾向をざっくりまとめるなら下記のとおりとなるだろう。

1)2015年8月に顔が変わる前の世代は300万~500万円ぐらい。
2)顔が変わった以降の世代は500万~600万円ぐらい
3)最終2021年の登録済み未使用車はない

 次に最上級グレード「ZX」の状況を見てみよう。

●2009年式ZX|1台|420万円
●2010年式ZX|2台|340万~360万円
●2011年式ZX|0台|――
●2012年式ZX|6台|400万~500万円
●2013年式ZX|11台|400万~500万円
●2014年式ZX|4台|500万~550万円
●2015年式ZXマイチェン前|5台|460万~550万円
●2015年式ZXマイチェン後|3台|700万~800万円
●2016年式ZX|15台|630万~930万円
●2017年式ZX|14台|620万~940万円
●2018年式ZX|26台|650万~890万円
●2019年式ZX|16台|650万~1000万円
●2020年式ZX|7台|800万~1000万円
●2021年式ZX|7台|720万~1000万円

2011年12月マイチェンしたランドクルーザー200「ZX」グレード。「マルチテレインセレクト」などの先進技術を導入しオフロードの走行性能を進化

 これまた数字をつらつら並べてしまったが、傾向をざっくりサマるならば下記のとおりとなろう。

1)顔が変わる前の世代は400万~550万円ぐらい。流通量は少なめ
2)顔が変わった以降は620万~1000万円ぐらい。流通量はけっこう豊富
3)2020~2021年式の登録済み未使用車も14台ぐらい流通している。

 以上のAXとZAに関する考察からとりあえず言えることは、おおむね下記のとおりになるはずだ。

●高騰しているランクル200をある程度安めに買いたいなら?
→検討すべきは2015年8月までの前・中期型AXまたはZX。車両価格の目安は300万~500万円。ただし顔つきは少々古くさく感じるかも。

●ゴージャスでモダンなランクル200が欲しいなら?
→検討すべきは2015年8月~2019年式あたりのZX。車両価格は620万~800万円ぐらいが目安。中間グレードのAXでもいいのだが、ここまでの大金を投じるなら、やはりゴージャスなZXを選んだほうが納得感はある。

●金に糸目を付けず、なおかつ3年後ぐらいの高値売却を狙うなら?
→検討すべきは2020~2021年式の登録済み未使用車、またはそれに準じる低走行物件。ただし当然ながら値段は高く、850万~900万円が目安となる。

 ……とまぁおおむね以上のとおりの相場状況および中古車検討プランになるわけだが、それにしてもランドクルーザー200は高い。高すぎるともいえる。

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