コロナ禍で中古MINI相場が急騰中!! 下取り狙い目だし買うならちょっと「待ち」

コロナ禍で中古MINI相場が急騰中!! 下取り狙い目だし買うならちょっと「待ち」

 3月2日はミニの日と言われていて、ナンバープレートに3298(ミニクーパー)の希望ナンバーを選ぶミニオーナーも多い。

 現在、新車で手に入れられるミニのバリエーションはハッチバック(3ドア/5ドア)、コンバーチブル、クラブマン、クロスオーバーの4モデル。しかし、BMWミニになってからの中古車はこの4モデルに加えて、ペースマン、クーペ、ロードスターの合計7モデルが販売されている。

 しかし現在、ペースマン、クーペ、ロードスターの除く4モデルの中古車相場が値上がり傾向となっているのだ。それは半導体不足により、新車のミニの供給がストップし、現行型各モデルの中古車が値上がりしているからだ。

 輸入車の中で抜群の人気を誇るミニ。値上がり傾向となっている現行モデルの歴史を振り返りつつ、最新の中古車事情を紹介する。

文、写真/萩原文博

【画像ギャラリー】現行型ミニ全モデルを画像で紹介(24枚)画像ギャラリー

ハッチバックの中古車は利便性に優れた5ドア車が中心

ミニハッチバックのフロントビュー
ミニハッチバックのフロントビュー

 まずは、ベーシックなハッチバックから。3ナンバーサイズとなったミニ3ドアハッチバックの現行モデルは2014年3月に導入。フロントデザインは、ミニのアイコンである、丸型ヘッドライト、六角形グリル、クローム・パーツといった要素を残しながら現代風にアレンジしたモダンなデザインとなった。

 フロントグリルは縦方向に拡大し、より初代MINIへのオマージュを強くした。また、新たに用意されたLEDヘッドライトでは、LEDがリング状に発光することにより、夜間におけるMINIの新たなアイコンとなっている。

 インテリアは円形のデザイン・エレメントやトグル・スイッチといったMINIのデザイン・アイコンが引き続き採用される一方、モダンなデザインへと進化。従来のセンター・メーターの場所にはセンター・ディスプレイが装備され、ナビゲーション・システム装備をすると、大型の8.8インチ・ディスプレイが配置される。
スピードメーターはステアリング・コラム上に配置。さらにセンター・ディスプレイの周囲には LEDがリング状に配置され、ナビゲーション・システムの案内表示や、PDCによる周囲の障害物の状況などに応じて色が変化することで、エンターテイメント性を高めている。

 2014年10月にハッチバック初となる5ドアモデルを追加。3ドアモデルより70mmホイールベースを延長し、リアシートの居住性を確保しているのが特徴。

 5ドアモデルは3ドアに対して、レッグスペースが約4cm拡大し、大人5人が乗れるスペースを確保。さらにトランク容量は67L拡大した278Lとなり機能性と利便性を兼ね備えている。そして2016年4月にはクリーンディーゼルエンジン搭載車を追加した。

 2018年5月に3ドア・5ドアハッチバック揃ってマイナーチェンジ実施。ユニオン・ジャックをモチーフとしたリア・コンビネーション・ライトやインテリア・サーフェスを採用したのに加えて、トランスミッションを7速のダブルクラッチミッションや8速のスポーツオートマチックトランスミッションに変更。

 加えて、車両そのものに通信機能を持たせることで車両外部との通信によるコネクティビティを高め、ドライビングと日常生活のシームレスなサービスや様々な情報の提供を可能とするMINI Connected(コネクテッド)の採用により、繋がる機能を強化している。

 そして、2021年5月に3ドアと5ドアハッチバックは2度目のマイナーチェンジを実施。ミニの特徴的なアイコンの一つであるヘッドライトは、LEDヘッドライトへ変更され、全車標準装備となった。同時にフロントグリルが大型化され、ラジエターグリルを囲む六角形のフレーム部分はより太くなり、個性を際立たせている。

 フロントバンパー下部には、新たにエアカーテンを採用。前方からの空気の流れを効率よくエアインテークへ送り込むことで、デザイン性と共に空力性能も向上させている。一方、リアバンパーの下部は、新たに動きのある立体的なデザインが採用され、よりスポーティな印象を強めた。

 インテリアは、タッチ操作が可能な8.8インチ・ワイドカラーのセンター・ディスプレイが全車標準装備になると共に、デジタル表示のマルチ・ディスプレイ・メーター・パネルが採用されたことで、モダンな室内空間となっている。

 そして運転支援システムは、アクティブ・クルーズ・コントロールに、初めてストップ&ゴー機能が装備。ブランドとして初搭載のレーン・ディパーチャー・ウォーニングや、前車接近警告機能、衝突回避・被害軽減ブレーキを標準装備している。

 現在、ミニ3ドア・5ドアハッチバックの中古車は約3,200台流通していて、平均価格は約183.1万円。3カ月前の平均価格は約172万円で11万円の値上がり幅を記録した。

そのうち約1,920台が現行モデルで、現在の平均価格は約251.6万円。中古車の価格帯は約55万~約615万円となっている。走行距離500km以下のおろしたて中古車はわずか12台しかなく、現行モデルは全体的に価格が上昇していることがわかる。

 中古車のグレードでは利便性の高い5ドア車が多く、クーパーS、クーパー、クーパーDが中心。3ドア車ではスポーティなクーパーSが多くなっているのが特徴だ。

次ページは : コンバーチブルは高年式の中古車が極端に少なく探すのは困難

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

不死鳥のごとく蘇る! トヨタS-FR開発計画は再開していた! ドリキンこそレジェンドの土屋圭市さんがトヨタのネオクラシックを一気試乗! GWをより楽しく過ごす情報も満載なベストカー5月26日号、堂々発売中!