コロナ禍で中古MINI相場が急騰中!! 下取り狙い目だし買うならちょっと「待ち」

コンバーチブルは高年式の中古車が極端に少なく探すのは困難

ミニコンバーチブルのフロントビュー
ミニコンバーチブルのフロントビュー

 2016年3月より販売開始された、ミニの特徴であるゴーカート感覚の走りはそのままに手軽にオープンエアが楽しめるコンバーチブル。ハッチバックモデル同様にボディサイズが拡大され3ナンバーサイズとなり、室内空間は広くなった。

 電動開閉式のソフトトップは開閉に掛かる時間はわずか20秒足らずで、低車時だけでなく、走行速度が時速30km以下であれば操作可能だ。ソフトトップはサンルーフのようにフロント部だけ開けることも可能で、気分にあわせて開閉量を決めることができる。

 ラゲージスペースはソフトトップを閉じた状態で215Lの容量を確保し、分割可倒式のリアシートを倒せば、さらに多くの荷物を積むことができる。また、テールゲートは開いた状態で80kgまでの物が置くことができる。

 2018年に3ドア/5ドアハッチバックと同時にコンバーチブルもマイナーチェンジを実施。ユニオン・ジャックをモチーフとしたリア・コンビネーション・ライトやインテリア・サーフェスを採用しモダンで最新のデザインへと進化。同時にトランスミッションを7速DCT、8速スポーツATへ換装している。

 さらに、2021年5月に2度目のマイナーチェンジを行い、内外装の変更そして運転支援機能の充実を図っている。

 コンバーチブルはハッチバックと比べると流通台数はかなり少なめで、3世代合わせても約270台しか流通していない。現在の平均価格は約249万円だが、3カ月前の時点では約220万円とわずか3カ月で約29万円の値上がりを記録。

 そのうち、現行モデルは半数近くの約132台流通し、平均価格は約344.6万円。価格帯は約218万~約618万円となっている。

 グレードはクーパーSが最も多いが、中古車の流通台数の偏りが大きい。流通台数が多いのは2016~2018年式のマイナーチェンジ前まで。マイナーチェンジ後の2018年~2019年式は二桁の流通台数だが、その後は一桁とかなり少なく、高年式のコンバーチブルを探すのはかなり厳しめだ。

リアにヒンジ式ドアを採用したシューティングブレークのクラブマン

ミニクラブマンのフロントビュー
ミニクラブマンのフロントビュー

 現行型ミニクラブマンは、2015年9月に導入。リアのスプリットドアを継承しているが、クラブドアと呼ばれる右側のみに設置された観音開きのリアドアは廃止され、両側にヒンジ式のドアを採用している。

 旧型と比べて、全長290mm、全幅を115mm拡大したことで、リアシートを中心に室内空間を拡大。トランク容量も360Lを確保している。ラッゲージ・フロアを2段階に調節できるストレージ・コンパートメント・パッケージや40:20:40分割可倒式リアシートを採用することで、高いユーティリティ性を実現。

 プレミアム・コンパクト・セグメントに相応しい装備品として、ステッチなどの細部のデザインにもこだわった「レザー・シート」や、微調整が可能な「電動フロント・シート」を採用。

 さらに、先進の安全装備品となる、「前車接近警告機能」、「衝突回避・被害軽減ブレーキ」、「ヘッドアップ・ディスプレイ」、「パーキング・アシスト」を採用している。

 2016年4月には、エントリーモデルのワンとシリーズ初となる4WDモデル、クーパーSクラブマンオール4を追加。

 オール4と呼ばれる4WDシステムは、フルタイムで制御が行なわれるシステムで、ファイナル・ドライブに直接取り付けられた電子制御油圧式ディファレンシャルにより、前後アクスルの駆動力配分を無段階に制御。

 走行状況に応じて前: 100、後: 0の状態から、前: 0、後: 100の状態まで駆動力を配分することが可能で、様々な状況でMINI特有の俊敏なハンドリングと、エキサイティングな走行性能を愉しむことができる。

 2017年1月には、ハイパフォーマンスモデルのジョン・クーパー・ワークスを追加。最高出力231ps、最大トルク350Nmを発生する2L直列4気筒ターボエンジン+8速ATを搭載。駆動方式はオール4と呼ばれる4WDを採用している。

 2019年10月にマイナーチェンジを実施。外観では、ヘッドライトのLEDデイライトリングは、点灯部分が下部で途切れていた従来のデザインから、円として繋がったデザインに変更され、MINIのデザイン・アイコンである丸目を強調。

 また、LEDリア・コンビネーション・ランプをユニオン・ジャックのモチーフとしたデザインに刷新するなど、英国生まれのMINIらしさを際立たせるデザインとなっている。

 さらに、エンジンやトランスミッションも一新。ガソリンエンジンが刷新されるとともに、トランスミッションは7速DCTと8速ATに変更。すべてのモデルに電子制御式のシフト・ショートノブを採用し、よりダイレクトなMINIらしい走りを実現させている。

 運転支援システムは前方車に自動で追従し必要に応じて減速、停止、発進を行うアクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付)、前車接近警告機能、衝突回避・被害軽減ブレーキが標準装備となった。

 ミニクラブマンの中古車は約1,050台流通していて、平均価格は約215.1万円。3カ月前の平均価格は約200万円だったので、15万円の値上がりを記録している。
そのうち現行モデルは約617台流通していて、平均価格は約272.7万円。中古車の価格帯は約128万~約666万円となっている。

中古車の流通台数は、2016~2017年が最も多く、マイナーチェンジを行った2019年までは100台近く流通している。しかしコロナ禍となった2020年以降は約50台とグンと少なくなっている。

グレードではクーパーDが最も多く、次いでクーパーS。その次にハイパフォーマンスモデルのジョン・クーパー・ワークスとなる。値落ちの進んだ初期モデルならば、クーパーが狙い目だ。

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