900万円、1985万円! 一番高いのは初代インテRを超えた意外なクルマだった……歴代タイプR中古車爆上がりランキング

■4代目シビックタイプR/値上がり率=約117% 中古車価格帯=約349.9万~499.8万円

2015年10月に登場した4代目シビックタイプR
2015年10月に登場した4代目シビックタイプR

 続いて値上がり率約117%を記録したのが、2015年10月に日本国内限定750台で販売された4代目シビックタイプRだ。このモデルはFF量産車最速を達成するために、サスペンション、ブレーキ、タイヤ、ステアリングシステムなどを専用設計のシャシーを採用。

 さらに、4輪のダンパー減衰力を独立制御するアダプティブ・ダンパー・システムによりフラットな車両姿勢を保ち、4輪に適切な荷重配分を行うことで、高速度域でも安定感のある車両挙動を実現している。

 搭載するエンジンはVTECと直噴技術そしてターボを組み合わせた2L直列4気筒VTECターボ。エンジン内部の運動部品は徹底的な軽量化を施し、排気側にVTEC(可変バルブタイミング・リフト機構)を、吸排気双方に「VTC(連続可変バルブタイミング・コントロール機構)」を採用することで、最高出力310ps、最大トルク400Nmを発生する。

 現在、4代目シビックタイプRの中古車は約17台流通していて、中古車の価格帯は約349.9万~499.8万円。値上がり率も低いがそのぶん値落ち率も低くなっている。

■2代目インテグラタイプR/値上がり率=約135%、中古車価格帯=約115万~約349.8万円

2001年7月に登場した2代目インテグラタイプR
2001年7月に登場した2代目インテグラタイプR

 続いて、2001年に登場した2代目インテグラ3ドアクーぺタイプRが値上がり率約135%となった。2代目インテグラタイプRは、スポーツ走行での応答性と限界性能の向上を目指し、徹底したボディの高剛性化を実施し、先代タイプR比で曲げ剛性35%、ねじり剛性116%向上。さらに、フロントのバンパービームなどをアルミ材に置換し、徹底的な軽量化を実施している。

 搭載しているエンジンは、最高出力220ps、最大トルク206Nmを発生する2L直列4気筒DOHC i-VTECエンジン+6速MTだ。

 2代目インテグラタイプRの中古車は約114台と流通台数は豊富で、中古車の価格帯は約115万~約349.8万円。平均価格は約189.4万円とタイプR入門車として最適なモデルとなっている。

■初代インテグラ4ドアハードトップタイプR/値上がり率=約175%、中古車価格帯=約147万~約398万円

1995年8月に登場した初代インテグラ4ドアハードトップタイプR
1995年8月に登場した初代インテグラ4ドアハードトップタイプR

 値上がり率約175%となっているのが、1995年8月に登場した初代インテグラ4ドアハードトップタイプRだ。2代目は3ドアクーペのみとなったが、初代インテグラには4ドアハードトップのタイプRも用意されていた。

 インテグラタイプRは、究極のFFスポーツモデルを目指しボディの高剛性化をはじめ、徹底した軽量化、パーツの高精度化。そして、ロール剛性を強化したハードセッティングサスペンション+専用開発のハイグリップタイヤを装着するなど運動性能の徹底追及を図っている。

 搭載しているエンジンは、タイプR専用に開発された1.8L直列4気筒DOHC VTECエンジンで、最高出力200psを発生し、当時自然吸気エンジンとして世界最高のリッター当たり111psを達成していた。

 現在、初代インテグラ4ドアハードトップタイプRの中古車は約10台しか流通しておらず、NSXタイプRの次に絶滅の危機に瀕している。中古車の価格帯は約147万~約398万円となっており、4ドアだから安いという理由にはならない。

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