■3代目シビックタイプR/値上がり率=約233% 約189.8万~約660万円
2007年3月に登場したノーマルの3代目シビックタイプRの値上がり率は約233%。
このモデルはサーキットを含むあらゆる走行シーンで、人とクルマの一体感ある操るよろこびを目指して開発された。ベース車のシビックの高いボディ剛性や優れたレイアウトを活かし、軽量、高剛性ボディを実現。さらに、軽量化と剛性力のアップを図り、従来のインテグラタイプR比で、ボディ剛性約50%向上させている。
搭載する2L直列4気筒DOHC i-VTECエンジンはNSX製法へッドポート処理の伝承により、ポート表面を滑らかにし、吸排気抵抗を低減。そして圧縮比を向上、インテークマニホールド及びエキゾーストマニホールドの最適化により高回転、高出力とともに実用域のトルクを向上したことで、最高出力225ps、最大トルク215Nmを発生する。
さらに、専用サスペンションと高性能な専用18インチタイヤ、トルク感応型ヘリカルLSD、耐フェード性に優れた大径ブレーキなどの採用により、中高速コーナーでの高い旋回性能と、操縦安定性を獲得し、操る楽しさを実現させたモデルだ。
3代目シビックタイプRの中古車は約142台流通していて、平均価格は約309.8万円。中古車の価格帯は約189.8万~約660万円となっている。最も高い中古車は1.9万㎞のワンオーナー車で、続いて1.2万㎞、550万円。極上車は450万~500万円前後のタマが多い。ボディに輝く真っ赤なエンブレムはその高い性能が色褪せないように、価値も変わらないのが特徴だ。
■初代シビックタイプR/値上がり率=約249% 中古車価格帯=約175.5万~約498万円
ここからは値上がり率200%を超えている。値上がり率約249%を記録したのが、1997年8月に登場した初代シビックタイプR。デビュー当初の車両本体価格が200万円を切った199万8000円というのが驚きだ。
「EK9」という型式で呼ばれ、現在でも高い人気誇る初代シビックタイプRはスポーティハッチバックとして高く評価をされているシビックをベースに走りの楽しさと運動性能を徹底追求した3ドア・FFスポーツモデルだ。
パフォーマンスロッドの採用などによるボディ剛性の強化をはじめ、車高ダウン、低重心化、ハードチューニングサスペンションの採用。トルク感応型ヘリカルLSDの搭載そしてタイプR専用ブリヂストンポテンザRE010タイヤを装着し、優れた旋回性能と安定性、制動力を確保し、人車一体感のある走りを実現している。
搭載しているエンジンは、最高出力185ps、最大トルク16.3kgmを発生する1.6L直列4気筒DOHC VTECエンジンで、自然吸気エンジンとして世界最高峰の高出力、リッター当たり116馬力を実現した。
現在、初代シビックタイプRの中古車は約61台流通していて、平均価格は約269万円。中古車の価格帯は約175.5万~約498万円となっていて、根強い人気を誇る。
■初代NSXタイプR/値上がり率=約257% 1台のみ2500万円
値上がり率約257%となっているのが、1992年11月に登場したNSXタイプR。新車時価格970万7000円で、現在中古車はわずかに1台しか流通していないが、約2500万円となっている。
NSXタイプRで2500万円というのはかなりボトムで、ここからスタートと考えたほうがいいだろう。NSXタイプRは、より高度な運動性能を実現するため、NSXで採用した材料置換 による軽量化技術をさらに推し進めるとともに、レーシングカーのチューニング理論を随所に応用したピュアスポーツモデルとして開発されたモデルだ。
元来軽量なオールアルミボディに加え、更に数十項目にわたる徹底した軽量化を進め、120kgにおよぶ重量軽減を実現。世界各地のサーキットでの充分な走行テストによる、サスペンションをはじめとする足廻りの専用チューニング。そして、ドライバーとクルマとの一体感を重視したダイレクトな操縦性、操作性を実現し、これがタイプRの礎となった。
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