900万円、1985万円! 一番高いのは初代インテRを超えた意外なクルマだった……歴代タイプR中古車爆上がりランキング

■5代目シビックタイプR/値上がり率=約290% 中古車価格帯=約380万~約1599.9万円

2017年7月に登場した5代目シビックタイプR
2017年7月に登場した5代目シビックタイプR

 値上がり率290%を記録したのが、2017年7月に登場した5代目シビックタイプRだ。最高価格1599.9万円を記録したのは、2020年10月に国内200台限定販売されたリミテッドエディション。通常のモデルの残価率は約244%となっている。

 このタイプRは開発当初よりTYPE Rを見据えてプラットフォームを新開発され、先代モデルに対し、ねじり剛性の向上(+約38%)やボディーの軽量化(−約16kg)、低重心化、ホイールベースとトレッドの拡大などにより、さらに優れた走行安定性を追求しているのが特徴だ。

 搭載するエンジンは最高出力320ps、最大トルク400N・mを発生する専用の2L直列4気筒DOHC VTECターボで、ローレシオ化された6速MTや軽量シングルマス・フライホイールの採用により、加速性能をさらに向上させている。また、減速操作に合わせてエンジンの回転数が自動で調整されるレブマッチシステムをホンダ車として初めて採用しているのも特徴だ。

 現在、5代目シビックタイプRの中古車は約186台流通していて、平均価格は新車時価格を上回る約534.1万円。中古車の価格帯は約380万~約1599.9万円となっている。限定車のリミテッドエディションならば1000万円以上は確実。

■初代インテグラ3ドアクーペタイプR/値上がり率=404% 中古車価格帯=約150万~約899.9万円

1995年8月に登場した初代インテグラ3ドアクーペタイプR
1995年8月に登場した初代インテグラ3ドアクーペタイプR

 ここからは新車時価格の4倍となっている値上がり率400%以上の車種だ。まずは1995年に登場した初代インテグラ3ドアクーペタイプR。先ほど紹介した4ドアハードトップと同じ仕様となっている。

 現在、初代インテグラ3ドアクーペタイプRは約49台流通していて、平均価格は222.8万円の新車時価格を100万円以上上回る323万円。中古車の価格帯は約150万~約899.9万円だ。

 最高値の中古車は走行距離1.6万km、整備記録簿が13枚とこれまでの履歴がすべてわかるノーマル車。こんなコンディションのクルマは2度と出てこないので、この価格となっている。

■番外編:MUGEN RR/値上がり率=415% 中古車価格帯=1985万円

3代目シビックタイプRをベースに無限が手を加えたコンプリートカーのシビックMUGEN RR
3代目シビックタイプRをベースに無限が手を加えたコンプリートカーのシビックMUGEN RR

 歴代タイプRで、最も値上がり率の高い約415%を記録したのは、2007年6月にファクトリーブランド無限が初のコンプリートカーとして300台限定で発売したMUGEN RR。ただMUGENブランドなので、番外編としたい。新車時価格477万7500円が1985万円で販売されている。

 最高値のMUGEN RRはこのシビックタイプRをベースに15psのパワーアップし、5kg以上の軽量化を達成。走行性能面では、ブリヂストンと共同開発した専用タイヤ「ポテンザRE070 RRスペック」、軽量・高剛性専用鍛造ホイール、専用サスペンション等の採用によりコーナリングパフォーマンスを高める。減衰力5段階調整式ダンパーにより、パフォーマンス追求のみならず乗り心地等の快適性との両立も果たしている。

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