■登録済み未使用車および走行1000km以内登録済車が生まれる背景とは?
多くの場合、各正規ディーラーはもちろんのこと、各インポーターにも年間販売計画がある。その計画どおりにクルマが売れるのであれば問題はないのだが、なかなか予定どおりにいかないのが世の常だ。
しかし、年間販売計画の数字(いわゆるノルマだ)をクリアしなければならず、しかも船便等で海外から生産されたクルマが次々と日本に送られてくる。そして、車両保管場所のスペースにも限界がある。
こうして余剰となったクルマがインポーターやディーラーを介して新規登録され、認定中古車センターなどの店頭に「登録済み未使用車として並べられるのだ。
走行1000km以内登録済車の多くがディーラーの元試乗車であることは先に述べたとおりだ。新規登録から半年を過ぎたあたりから試乗車としての役割を終えて、「走行1000km以内の登録済車」として主に認定中古車センターの店頭に並べられる。
出自が元試乗車であれば、短期間のうちに多くの人が乗り降りするので使用感があるのは当然だ。このあたりは店頭やカーセンサー.netやgooなどに掲載される際「元試乗車」「元デモカー」などと記載されていることが多いので、事前に確認できるケースが多いのでチェックしておきたいポイントだ。
とはいえ「実際はどうなの? 」という疑惑の念を払拭できないユーザーがいても不思議ではない。
なにしろ新車同然のクルマが、新車よりも数十万円〜時には100万円以上も割安で購入できるのだから「何かウラがあるんじゃないの? 」と考えたく気持ちも理解できる。
■登録済み未使用車および走行1000km以内登録済車メリット/デメリットとは?
すでに予備知識のある方であれば「今さら・・・」だと思うが、「今ひとつよく分からない方」向けに登録済み未使用車および走行1000km以内登録済車のメリット/デメリットをまとめてみた。
●A.登録済み未使用車のメリット/デメリット
○メリット
・新車に限りなく近い状態のクルマが安く購入できる(新車比90%前後)
・新規登録してから1年〜数ヶ月以内の個体が多い
・購入時の諸費用が抑えられる
・4月1日以降に契約した場合、購入年の自動車税が免除される
・人気のグレード、ボディーカラー、オプションを装備したクルマが多い
・付帯されているメーカー保証を継続できる
・気に入った仕様のクルマがあればまさに「掘り出しモノ」
○デメリット
・自分の好きな仕様が選べない(グレード、ボディーカラー、オプション)
・登録した日から初回車検までのカウントダウンがはじまっている
・登録した日からメーカー保証期間満了日までのカウントダウンがはじまっている
・没個性(売れ筋を押さえた車両が中心で似たような仕様のクルマが多い)
・実質的に2オーナー目となる
・すべて一品モノであり、即断即決が求められる
●B.走行1000km以内登録済車メリット/デメリット
○メリット
・新車に割合近い状態のクルマが安価で購入できる(新車比80〜90%前後)
・新規登録から1〜2年以内であることが多い
・購入時の諸費用が抑えられる(値引きに応じてくれる可能性もあり)
・4月1日以降に契約した場合、購入年の自動車税が免除される
・人気、あるいは上級グレード、ボディーカラー、高額なオプションを装備したクルマも少なくない
・付帯されているメーカー保証を継続できる
・気に入った仕様のクルマがあればまさに「掘り出しモノ」
○デメリット
・自分の好きな仕様が選べない(グレード、ボディーカラー、オプション)
・初回車検まで2年前後であることが多い
・メーカー保証期間満了日までの期限が短い(新規登録から1年以上経過していることが多いため)
・実質的に2オーナー目となる
・一品モノであり、即断即決が求められる
・元試乗車やディーラーの社有車であったケースが多く、使用感は拭えない
コメント
コメントの使い方そもそも新車と比較するからデメリットが目立つだけで、極上中古車として考えれば何も問題はない。
要は言い方の問題。
いちいち記事にする必要もない。