■選択の肝は再販する可能性があるかどうか
高い査定額を出すためには、愛車がそのお店で「中古車として販売できるか」を考える必要がある。自社販売OKであれば、相応の利益が期待できるため、査定額もはずむのだ。逆に再販NGで、オートオークションに流れていくクルマでは、中古車販売で利益を乗せられず、査定額は期待できない。
ディーラーでは、取り扱う中古車へ長い保証をつけるため、クルマの状態に対して厳しい制約がある。これから故障が多くなりそうな古いクルマはもちろんだが、品質が不明瞭な社外パーツが敬遠されるのも、保証の問題が背景にあるためだ。
逆にメーカー違いはほとんど気にしない。例えばトヨタにホンダのクルマを持っていっても、しっかりとした金額で査定するし、比較的新しいクルマであれば、トヨタの中古車展示場でホンダのクルマを販売する。
新しいクルマや、ほとんど純正状態のクルマは、下取り・買取のどちらでも価格に差は出にくいだろう。問題は希少性を評価に入れる場合だ。人気のあったスポーツカーやプレミアムSUVなどは、買取店の方が良い値段をつけてくれる。愛車の希少性によっても、どちらが得になるかは分かれてくるところだ。
判断がつかない場合は、中古車販売サイトを見て、自分の愛車が今どの程度の値段で売られているのかを見てみると良いだろう。下取りでも買取でも、その査定額の目安は、販売価格から50万円~70万円程度を引いた金額だ。年式が古いクルマで、中古販売価格が50万円以下であれば、希少性はほとんど考慮しないと思っていい。素直に利用しやすい方へ行き、手放す段取りを進めたい。
昔は差が大きかった両者だが、現状サービスの質はほとんど揃ってきた。値引きのプラス、もしくは希少車やカスタマイズカー、どちらにも該当しなければ、時間や手間がかからず、使いやすい方を選ぶのがベストであろう。
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