【海外】ハスクバーナのトップモデル「ヴィットピレン801」登場! 新たなエンジンとフレームが新次元の走りを生む

【海外】ハスクバーナのトップモデル「ヴィットピレン801」登場! 新たなエンジンとフレームが新次元の走りを生む

 スヴァルトピレン801に続き、ロードスポーツタイプのヴィットピレン801が登場。新しいDOHC2気筒エンジンを搭載し、ハスクバーナのフラッグシップ的ポジションとなるストリートバイクを見ていこう。

 
文/Webikeプラス 後藤秀之
 

バイクのデザインに革命を起こした「ピレン」シリーズ

 2013年にKTMの参加に入ったハスクバーナは、それまでのコンペティティブなオフロードバイクに加えてストリートをメインにしたモデル「ピレン」シリーズを2017年のEICMAで発表した。

 

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スタイリッシュなデザインを採用し、街中から峠道まで力強く軽快な走りを見せるヴィットピレン801。

 

 「ピレン」とはスウェーデン語で「矢」を意味し、ロードスポーツスタイルの「ヴィットピレン=白い矢」と、オフロードテイストの「スヴァルトピレン=黒い矢」という2モデルがラインナップされ、その衝撃的とも言えるそのデザインは国内外のバイク業界に大きなインパクトを与えた。ヴィットピレンとスヴァルトピレンは共通のエンジンや車体をベースに、ハンドル周りやタイヤの違い、カラーリングなどでまるでイメージの違うバイクに仕上げられていたのも印象的だった。

 スヴァルトピレンは401と呼ばれる373ccエンジン搭載モデルを中心に125と250も展開、ヴィットピレンは401のみがラインナップされた。2017年にKTMのLC4と呼ばれる692.7cc水冷単気筒エンジンを搭載したヴィットピレン701が発表され、翌2018年にはスヴァルトピレン701も追加された。

 2024年に入ると、401系が新しい398ccエンジンを新設計のフレームに搭載した新型へとフルモデルチェンジ。8月には105hpを発生する799ccのスヴァルトピレン801を発表、10月に入ってコンポーネントを共有するヴィットピレン801が追加された。

 

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「ピレン」シリーズに共通する個性的なタンクのデザインと、絞り込まれたリアのデザインがスポーティさに磨きをかける。

 

 
 
 

デザインは「ピレン」シリーズでありながら新機軸も採用

 ヴィットピレン801のデザインはシンプルでありながら、ひと目でピレンシリーズと分かるもの。ハスクバーナが「弾丸型」と呼ぶ特徴的なデザインのタンクはフレームを覆い、サイドには「801」のロゴが入り、そのままスラントしたLEDヘッドライトへとつながっていく。

 

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個性的なヘッドライトデザインと、ミニマムながらも個性的なデザインのボディパーツがオリジナリティを主張する。

 

 

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新設計のフレームによりスリムでコンパクトにまとめられたデザインのイメージ通りに、軽快さと安定性の高さを両立する。

 

 ヘッドライトは別体のライトリングを採用し、その中央にバイLEDプロジェクターレンズヘッドライトを配置することで特徴的なフロントフェイスを生み出す。シートはシングルとーし風のデザインを採用し、タンデムシートはシートカウルのラインを崩すことなくシャープなテールラインを生み出している。

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高い位置に出されたサイレンサーが目立つライトサイド。イエロー系のカラーはスタイリッシュさを主張する。

 

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横から見ると直線が目立つデザインと言える。マットシルバー系のカラーはクールかつ力強さを感じさせる。

 

 ハンドルバーは旧401や701では低めのセパレートタイプが採用されていたが、アルミ製のバーハンドルを採用。スヴァルトピレン801よりは低く設定されているが、ハンドルバーマウントを調整式にしたことで、バーの位置を好みに合わせて変更することができるようになっている。

 

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フロントはデザインのキーパーツとなるライトリング、幅広いハンドバーが目立つ。テールライトやウインカーもLEDを採用し、コンパクトにまとめられる。

 

ハイパフォーマンスなパワーユニットと充実の車体周り

 エンジンはスヴァルトピレン801にも搭載されている、DOHC4バルブ799ccのパレラルツインエンジン。75°位相クランクを採用することで心地よいパルス感を持ち、アクティブクランクケース排気やセミドライサンプ潤滑などが採用されている。このエンジンは最高出力105hp/9250rpm、最大トルク87N・m/8000rpmを発揮しつつ、15000kmという長いサービスインターバルを実現している。

 新設計となるチューブラースチールフレームは、ストリートバイクに最適のジオメトリーを採用。エンジンをストレスメンバーの一部とすることで車重の軽減にも寄与し、クイックかつ安定感のあるフィーリングを実現する。

 

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フレームはエンジンをストレスメンバーとするチューブラースチールフレームを採用。エンジンは799ccの排気量を持つ並列2気筒だ。

 

 このフレームに組み合わせるサスペンションは前後ともWP製で、街乗りから峠道まで卓越したパフォーマンスを生み出す。フロントフォークは140mmのストロークを持つAPEXオープンカートリッジタイプの43mm径で、コンプレッション、リバウンド共に減衰力調整機構を備える。リアはアルミダイキャスト製のスイングアームに150mmのストロークを持つWP製ショックをダイレクトに取り付け、フレックス特性とスタビリティが最適化。リアショックはリバウンドとプリロードの調整が可能となっているので、フロントと合わせてライダーに合わせたセッティングを行なうことができる。

 ブレーキシステムはJ.Juan製で、フロントにはラジアルマウントの4ポットキャリパー+300mm径ローターをダブルで装着し、リアは2ポットキャリパー+240mm径ローターとなる。ABSシステムはボッシュ製で、リアのABSをカットできるスーパーモトABSモードに切り替えることでリアをスライドさせながらのコーナリングを可能にしている。

 

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フロントフォークは43mm系のWPのAPEXで、ブレーキシステムはJ.Juanのキャリパーとローターを採用する。

 

 

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リアサスペンションは外側にリブがあるアルミダイキャスト製のスイングアームと、WPのリアショックで構成される。

 

充実の電子装備が生む安全かつ快適なライド

 ライダーをアシストする電子装備が充実されているのも、この新しいヴィットピレン801の特徴のひとつだ。ライドモードは標準的な「ストリート」、スロットルレスポンスが鋭くなる「スポーツ」、スロットルレスポンスが穏やかになり出力も抑制される「レイン」、各種設定を個別に設定できる「ダイナミック」の4種類がセレクトできる。

 メーターは5インチのTFTフルカラーディスプレイを採用し、反射を防ぐためにミネラルガラスが接着されている。スピード、燃料、ギアなどの情報が一目で確認できる高い視認性を持ち、左のハンドルバーにあるバックライト付きスイッチキューブで操作することができる。「Ride Husqvarna Motorcycles」アプリを使用するとスマートフォンとバイクを接続でき、ターンバイターンナビゲーションアプリをメーター画面に表示させたり、音楽再生や電話などの機能を使用することができるようになる。

 

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メーターはTFTフルカラーディスプレイタイプ。アプリを介してスマートフォンとのリンクも可能で、ナビケーションを表示することも可能だ。

 

 各部に最新装備を備え、ステージによってはスーパースポーツよりも高井走行性能を示すであろうこのヴィットピレン801。日本への導入時期価格はまだ未定だが、兄弟車であるスヴァルトピレン801が145万9000円で既に導入済みなので、そう遠くない時期に150万円前後で導入されることになるだろう。

 

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車体やエンジンを共有する兄弟車スヴァルトピレン801。ブルックパターンのタイヤや、高めのブレース付きハンドルバーなどを装備する。

 

 

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日本の道路事情にも適したパッケージなので、スマッシュヒットする可能性も、国内導入が待ち遠しい1台だ。

 

ヴィットピレン801主要諸元(2025)

・ホイールベース:1475±15mm

・シート高:820mm

・重量(燃料なし):180kg

・エジンン:水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒799cc

・最高出力:77kW(105hp)/9250rpm

・最大トルク:87N・m/8000rpm

・燃料タンク容量:14L

・変速機:6段リターン

・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク

・タイヤ:F=120/70-17、R=180/55-17

 

詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
https://news.webike.net/motorcycle/411773/

【海外】ハスクバーナ新型「ヴィットピレン801」デビュー! 新たなエンジンとフレームが新次元の走りを生む【画像ギャラリー】
https://news.webike.net/gallery2/?gallery_id=411773

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