初代が爆裂ヒットを記録した三菱 ディアマンテ。今や中古市場で急騰しており、凄まじいことになっている。残存個体がより少ないワゴンときたら、探すのは困難を極めるというのが現状なのだが、じつはディアマンテワゴンは豪州生産であった。なんでセダンとワゴンで生産国が違ったのか!? 衝撃の真相をどうぞ!!!!!!!
文:小鮒康一/写真:ベストカーWeb編集部
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三菱の上級ミディアムカーとして1990年に登場したディアマンテは、当時の自動車税の見直しに合わせて3.0L、2.5L、2.0Lの3種類のVエンジンをラインナップした上で、ライバルよりも戦略的な価格やスポーティで優雅なデザインを持っていたことで一躍人気車種となった。
また上級4ドアハードトップモデルでありながら、四輪駆動を売りとしたほか、のちに登場するGTOのベースにもなるなど、三菱の歴史を語る上で外すことのできないモデルであることは間違いないだろう。
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そんなディアマンテだが、登場から3年ほどが経過したタイミングでひっそりと追加されたモデルがあった。それがステーションワゴンモデルの「ディアマンテワゴン」である。
ただディアマンテと名前がついているものの、サッシュレスドアを持つハードトップのディアマンテに対してディアマンテワゴンはサッシュドアを採用。ボディタイプ的には4ドアセダンボディを持つ兄弟車のシグマに近いものとなっていたが、知名度のこともあってディアマンテの名前が冠されたのだろう。
そんなディアマンテワゴンとディアマンテの最大の違いは生産国で、日本で作られていたディアマンテ対し、ワゴンはオーストラリア生産だったのだ。
そのため、パッと見はディアマンテ(シグマ)と変わらないものの、インパネ周りのレイアウトが若干異なっていたり、搭載されるV6 3.0LエンジンがSOHCだったりと細々とした違いがあった。
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ではなぜディアマンテワゴンのみがオーストラリアからの輸入車になっていたのかというと、その前身モデルであるマグナステーションワゴンがオーストラリアで生産されたモデルを輸入する形で販売されており、その流れを汲んでディアマンテワゴンもオーストラリア生産のモデルが継続採用されていたというワケなのだ。
そもそもオーストラリアはステーションワゴン人気の高い国であり(現在はクロスオーバーSUVに押されているが)、唯一のオーストラリア自動車メーカーであったホールデンも多くのステーションワゴンモデルをラインナップしていた。
一方、日本ではミディアムクラス以上のステーションワゴンモデルはそこまで大きな需要がなかったため、日本と同じ右ハンドル圏であるオーストラリアで生産されたモデルを輸入販売する方がメリットが大きいと判断したというのが真相だろう。
結局ディアマンテワゴンはディアマンテが2代目へとフルモデルチェンジした後にも遅れて設定されたが、こちらもオーストラリア製となっていたのだった。
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