ホンダが「CB」を二輪車の商標に出願！ 新型4気筒中型モデルのため！？

　ホンダが8月に「CBR400R FOUR」という商標を出願して話題になったが、実は6月に「CB」を出願している。CBという車名は1959年から使われており、なぜ今出願に至ったのだろうか？

文/市本行平

バイクで「CB」と言えばホンダ、商標登録されるか

　ホンダが日本で「CB（シイビイ）」を商標として出願した。区分は「二輪自動車並びにその部品及び附属品」で明らかにバイクの商品名として登録するのが目的だ。6月に出願し、現在は「係属・出願・審査待ち」。これは、受付済みだが審査官に割り振られていない初期段階となる。

　なぜ今？ と思う向きもあるだろうが、2文字のアルファベットは「極めて簡単かつありふれた標章のみからなる商標」とされ、商標出願しても登録が受け付けられないのが通常。ホンダでは、CB以外でもNSやダックスのST、CRなど、ヤマハでもRZは検索でヒットしない。

　ただし、ホンダはNR、ヤマハはFZなどがヒット。2文字でもロゴなどにデザインされている場合はロゴデザインとともに商標登録されている。また、CBXやCBR、NSR、CRMなど3文字のネーミングも「ありふれた」標章ではないという線引きで登録されているのだ。

　気になるのは「CB」の申請にロゴがついていないこと。それでも、例えば「使用態様、使用数量（生産数、販売数等）、使用期間及び使用地域」などによってブランドの識別性が証明できれば受理される場合もある。これは、稀なケースで実現は簡単ではないというが、経過を見守りたい。

ホンダが商標出願した「CB」は文字のみ。難易度の高い申請と思われるが65年に渡る販売期間や生産数、全世界に渡る販売地域など、バイクにおける「CB」の識別性は高いはずだ。

こちらはNRの例。2文字のアルファベットでもこのようにデザインされていると「極めて簡単かつありふれた標章のみからなる商標」から除外されるようだ。1992年に出願された。

CBR400R FOURとともに中型4気筒モデル「CB」が登場！？

　ホンダは10月の中国重慶モーターサイクルショーで4気筒中型モデルの発売を予告している。その際に表示されたバイクのシルエットはフルカウルのスーパースポーツで、同時期に日本で商標を出願した「CBR400R FOUR」が2025年頃にリリースされると予想される。

　そして、この4気筒中型モデルは日本ではネイキッドを主力にするとの情報なので、「CB」を名乗る可能性が高い。その際は、ホンダの登録商標として認められた状況で発売されるとブランド力が高まるはず。新CBがザ・ネイキッドとして新たな一歩を踏み出す日も近いか。

ホンダが二輪自動車の商標として出願した「CBR400R FOUR」。2気筒のCBR400Rと区別するのが理由だろう。ならばネイキッドは「CB400FOUR」になるのでは？

編集部の予想CG。オリジナルのCB400FOURは1975年モデルなので2025年はヨンフォア50周年イヤーになるが、果たして復活するだろうか。心してネイキッドの新CBを待ちたい。

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