朝4時まで修理ってマジか!!　波乱すぎる新井選手どうなった!?!?

　初日はまさかのデイリタイアとなってしまった新井大輝選手。自らもマシンの修理をすることとなったのだが、これがキツかった。オイルクーラーだけかと思いきや、まだまだ破損箇所があったのだ。しかもスタート間近の朝4時まで修理したのだ。はたして2日目はどうなった!?!?!?

文・写真：新井大輝

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SS1でオイルクーラーが……猶予は10時間!! イケるか!?!?!

　さて、昨日の続きからいきましょう。（笑）詳細は昨日の記事を見てください。悲しいことにSS1でリアデフのオイルクーラーが破損してしまいデイ離脱。

　修理に特殊な治具が必要なので、急遽豊田市の矢作産業のファクトリーでリアデフと油圧関連のリビルドが必要なので戻りました。この段階で土曜日の17時だったので、時間的猶予を考えると夜10時までに組み直して戻ってくる必要がありました。

　事前にサービスでクロスメンバーからリアデフを降ろし分解し、オイルの油圧が掛かる箇所を清掃。とりあえずゴミが詰まっていないか全て確認していたのである程度の原因は目処が立っていたのでそこまで悲観的ではありませんでしたが、時間的なリミットを考慮すると物凄いプレッシャーの中での作業になりました。

　もうこの段階では翌日に使用するコースのビデオ確認とかを考えている余裕はなく、何が何でも直してシュコダ丸を走らせるぞとメカニック魂に火がついてアドレナリンが久しぶりに出ました。←ドライバーだよね？

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朝4時まで作業ってマジか!! しかもまだまだ破損箇所があったのだ

　すっかりドライバーであることを忘れて矢作産業のメカニックと力を合わせて全力で修理ということに邁進しました。もう気分はエクストリーム自動車部です。

　その日のうちにオイルラインを新たに作り直してくれる業者を同時並行的に探し、その日のうちに恵那まで取りに行き万事休す。なんとか10時には全てのデフとオイルラインを作り終えました。

　そしてサービスに到着して組み付けて試走を開始。オイルクーラーは修理完了して問題無かったのですが、最悪なことに次の問題が発生。壊れるときは複合的に起こるというけれど、このタイミングで壊れなくても、、、泣

　クーラーがパンクしたことが起因したのか今度はプロペラシャフトが刺さる箇所のオイルシールが摩擦で切れでかなりの量が漏れていることが分かりました。これも修理しないと先に進めないことは再出走できないことが理解できたので、スペアで持ってきていたデフからシールのみを打ちかえることに。

　この段階で24時を過ぎていたので、残り6時間。そしてもう一度デフをおろし、分解して何とか修理が終わったのが4時。残り2時間を残して修理が完了しました。

　僕は深夜1時ごろから記憶が曖昧で何をやっていたか覚えていないのですが、何とか無事に終わっただけでも安心しました。笑

　さてもうすっかり忘れているかもしれませんが、新井さんの本領はドライバーとのことなので、この頑張りをタイムで繋げていかなければいけません。気持ち的には明日は明日の新井が頑張るというメンタリティになっていました。

そして運命の最終日のステージがスタート、自分で言うのもアレですが、今回だけは言わせてください。自分への頑張ったご褒美に言わせてくれ！！“”ぶっちぎりの圧巻の3連続ステージベスト！！”“

　徹夜の頑張りが報われた気がしました。矢作産業をはじめ、様々な人たちの助けがようやく繋がったと。今日の午後は疲労がピークでパンクさせてしまったり、精細を欠いてしまったのは単純に睡眠不足です。

　大量のラムネを食べて午後は精神的と身体的ギリギリの状態で乗り切ることが出来ました。

　新規チームに11年目のシュコダ丸で何とか完走できただけでも今回のラリーは100点満点だと思いますし、シーズンはまだ始まったばかりなので僕がこの原稿を書き続けられるように応援をよろしくお願いします！！笑

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