元日産GT-R開発ドライバー鈴木利男が4台のクラウンを達人評価! ナンバーワンは【あのクラウン】だった!!

元日産GT-R開発ドライバー鈴木利男が4台のクラウンを達人評価! ナンバーワンは【あのクラウン】だった!!

 別冊ベストカー『Fun to Drive! TOYOTA クラウン SPECIAL』が3月31日(月)に発売となります(税込1500円)。第4のクラウンとなる「エステート」が発売開始になり、大変革を成し遂げた16代目クラウンのフォーメーションが完成しました。それを機に作った「丸ごと1冊クラウンだらけの別冊」です。その本の中から注目記事をピックアップしてお送りします。

文:ベストカー編集部/写真:奥隅圭之

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レジェンドドライバーが16代目クラウンをガチ評価!!

デイトナ24時間の優勝やF1へのスポット参戦経験もある鈴木利男氏
デイトナ24時間の優勝やF1へのスポット参戦経験もある鈴木利男氏

 別冊ベストカー『Fun to Drive! TOYOTA クラウン SPECIAL』のメイン特集とも言えるのが、日本レース界のレジェンドであり、日産GT-Rの開発ドライバーとしても大活躍した鈴木利男氏によるクラウン4台イッキ乗りテスト。クロスオーバー(2.4LターボHEV)、スポーツ(2.5L HEV& PHEV)、セダン(FCEV)と、クラウンに設定されているパワーユニットほぼすべてに乗っていただきました。各車の評価は本の中で楽しんでいただくとして、ここでは試乗後の「まとめ」を紹介します。

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走りのキャラクターを見事に作り分けている

クロスオーバー、スポーツ×2、セダンの4車種をイッキ試乗。走りの評価の達人が各車の○と×を見極めた
クロスオーバー、スポーツ×2、セダンの4車種をイッキ試乗。走りの評価の達人が各車の○と×を見極めた

 今日は4車種、それぞれ異なるパワーユニットのクラウンに乗れて楽しかったし、また、多くの発見もありました。

 HEV(ハイブリッド)、PHEV(プラグインハイブリッド)、FCEV(燃料電池)、ターボHEVと、それぞれに異なる味があるのもよくわかりました。

 パワーユニットの違いだけでなく、ハンドリングやボディの動きもけっこう個性の違いがあって、今回のクラウンはジャンルやデザインだけでなく、走りのキャラクターも作り分けていることがよくわかりました。

 その中で一番高く評価したのはスポーツZです。クラウンのパワーユニットの基本となる2.5L HEV(THSⅡ)を搭載しているクルマで、パワーユニットは一般的ですが、ハンドリングやクルマの動きが秀逸だったからです。

 まるで4つのタイヤが路面に張り付いているかのようなコーナリングを見せてくれました。前後左右のバランスがいいから、ドライバーが荷重をかけたい場所に、かけたいだけかけられる。つまり、思いどおりにクルマを動かせるのです。

 スポーツZのこの走りは、脚を硬めて実現しているものでもありません。意外とサスペンションは柔らかめで、だから乗り心地もいいのですが、その中で快適性と操縦性を高いレベルでバランスさせているのです。

 クラウンスポーツはシリーズ中最もコンパクトなクルマですが、運転しているとさらに小さく感じます。それもドライバーの思いどおりにコントロールできるからで、また、前方の車両に近づいた時や、コーナーを先読みして自動でブレーキをかけてくれる装備(PDA)も秀逸。

 すべてのレベルが高いクルマだと実感しました。「こんなクラウンなら欲しいな」と素直に思いましたね。

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エンジンはもう少し頑張りましょう。BMWに食らいついて欲しい

日本レース界のレジェンドであり、レースの一線を退いてからは日産GT-R開発ドライバーとして名を馳せた鈴木利男氏。超高性能の体内センサーが走りの微妙な違いを明らかにする!
日本レース界のレジェンドであり、レースの一線を退いてからは日産GT-R開発ドライバーとして名を馳せた鈴木利男氏。超高性能の体内センサーが走りの微妙な違いを明らかにする!

 2位はセダンのFCEV。水素ステーションがなかなか増えないなどの問題があって、燃料電池車は手を出すのが難しい面もありますが、クルマそのものの出来は凄くいいです。重心の位置が低くて乗り心地も素晴らしく、これぞクラウンという、高級車そのものの動きを見せてくれました。

 3位はPHEVのスポーツRS。HEVよりパワフルでしたが、車重が220kg重く、その重さの分だけ動きが大きく早くなってしまい、落ち着かない面が出ていました。しかし、軽快さではHEV優勢ですが、重厚感のある乗り心地はPHEVのほうがいいという見方もあるかもしれません。

 4位はクロスオーバーRSとします。パワフルなターボHEVですが、足回りの熟成不足が感じられました。特にリアのストロークが不足していてフロントばかりが動く印象で、また、ボディの上のほうで揺さぶられるような感覚もありました。このあたりは今後の改良に期待したいところです。

 エンジンの改良、熟成にも期待したいところです。2.5L NAも2.4Lターボも性能自体はいいのですが、音や回転フィールに気持ちよさが感じられません。

 トヨタのハイブリッドは着実に進化していてレスポンスもずいぶんよくなっています。でも、もう少し官能的であって欲しいなと思います。同じ4気筒でもBMWのエンジンとは差があるというのが正直なところ。なんとか食らいついて欲しいと思います。

 実は、先代15代目のクラウンも走りは凄くよかったのです。レイアウトが変わっても継続できることがあるということでしょう。16代目は、車種が多いだけにまだ玉石混交という面もありますが、すべてのモデルの基本性能が高い。それは間違いありません。

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