今のBEVに求められるのは『ゆるかわ系』!? リバイバルした名車「ルノー4」 の癒し度がスゴい!!

今のBEVに求められるのは『ゆるかわ系』!? リバイバルした名車「ルノー4」 の癒し度がスゴい!!

 最新のBEV(バッテリー電気自動車)に必要なのは、キビキビ走る性能? それとも先進的なテクノロジー? ……いやいや、今の時代に求められているのは“癒し”かもしれない。そんな空気を読んでか、あの名車「ルノー4」が電気クルマとして“ゆるかわ”に帰ってきた! 見た目のキュートさとは裏腹に、実力もしっかり備えた新型「4 E-Tech Electric」、これは見逃せない!

文:ベストカーWeb編集部/写真:ルノー

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初代ルノー4は“実用のカタマリ”だった!

初代ルノー4(キャトル)。30年も作られた偉大な実用車だ
初代ルノー4(キャトル)。30年も作られた偉大な実用車だ

 そもそもルノー4といえば、1961年に登場してから1992年まで生産されたスーパーロングセラー。パリの街から農村部まで、フランス人の生活を足元から支えた実用車の代表格である。頑丈なボディに広い室内、簡素で修理しやすい構造と、まさに「使えるクルマ」として世界中で愛された存在だった。

 そんな名車が、今度はBEVとして復活! 単なるオマージュではない本気の進化系として、「ルノー4 E-Tech Electric」が登場したのだ。欧州ではすでに2025年1月から受注が始まっており、その愛らしい姿がもうすぐ街を走り始めるタイミングだ。

この“ゆるかわ”フェイス、でも中身は頼れるEV!

ルノー4 E-Tech Electric。今どき珍しい「顔面系」
ルノー4 E-Tech Electric。今どき珍しい「顔面系」

 まず一目見て感じるのは、このほんわかフェイス! 丸みを帯びたシルエットと懐かしさを感じるグリルデザインが、完全に「癒し系」。それでいて現代風にブラッシュアップされており、Cピラーにはルーフボックスを模した独特のデザインを採用するなど、遊び心もたっぷりだ。

 だが、注目すべきはその中身。モーター&バッテリーは2通りあり、ベーシックなモデルは90kW/225Nmのモーターと40kWhの電池を組み合わせる。いっぽうドライブ好きにはロングレンジモデルもあり、100kW/245Nmの電池と52kWhの電池を積んだモデルがチョイスできる。

 さらに前者は80kW、後者は100kWの急速充電に対応し、15%から80%までの充電を30分でこなせるという。都市部での使い勝手はもちろん、自然の中でも頼れる“万能EV”というわけだが、実際、イギリスではあの『トップギア』誌で「EVオブ・ザ・イヤー」にも輝いており、その性能は折り紙付きと言っていい。

 惜しい点をいえば価格だろう。欧州にも補助金制度のようなものはあるものの、車両価格は3万ユーロ(約500万円)というのは、もうひと頑張りしてほしいところ。なんとか2万ユーロ中盤を目指してほしい。

“かわいいだけじゃない”とはよく言うけれど、このルノー4 E-Tech Electricはまさにその言葉通りのBEV。ノスタルジーをまといながら、次世代にふさわしい実用性と遊び心を両立している。ゆるくて、かわいくて、そしてしっかり走る——これこそ、これからのEVに必要なキャラクターかもしれない!

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