最新のBEV(バッテリー電気自動車)に必要なのは、キビキビ走る性能? それとも先進的なテクノロジー? ……いやいや、今の時代に求められているのは“癒し”かもしれない。そんな空気を読んでか、あの名車「ルノー4」が電気クルマとして“ゆるかわ”に帰ってきた! 見た目のキュートさとは裏腹に、実力もしっかり備えた新型「4 E-Tech Electric」、これは見逃せない!
文:ベストカーWeb編集部/写真:ルノー
【画像ギャラリー】お写真大量!! キャトルの癒し顔を見て!(165枚)画像ギャラリー初代ルノー4は“実用のカタマリ”だった!
そもそもルノー4といえば、1961年に登場してから1992年まで生産されたスーパーロングセラー。パリの街から農村部まで、フランス人の生活を足元から支えた実用車の代表格である。頑丈なボディに広い室内、簡素で修理しやすい構造と、まさに「使えるクルマ」として世界中で愛された存在だった。
そんな名車が、今度はBEVとして復活! 単なるオマージュではない本気の進化系として、「ルノー4 E-Tech Electric」が登場したのだ。欧州ではすでに2025年1月から受注が始まっており、その愛らしい姿がもうすぐ街を走り始めるタイミングだ。
この“ゆるかわ”フェイス、でも中身は頼れるEV!
まず一目見て感じるのは、このほんわかフェイス! 丸みを帯びたシルエットと懐かしさを感じるグリルデザインが、完全に「癒し系」。それでいて現代風にブラッシュアップされており、Cピラーにはルーフボックスを模した独特のデザインを採用するなど、遊び心もたっぷりだ。
だが、注目すべきはその中身。モーター&バッテリーは2通りあり、ベーシックなモデルは90kW/225Nmのモーターと40kWhの電池を組み合わせる。いっぽうドライブ好きにはロングレンジモデルもあり、100kW/245Nmの電池と52kWhの電池を積んだモデルがチョイスできる。
さらに前者は80kW、後者は100kWの急速充電に対応し、15%から80%までの充電を30分でこなせるという。都市部での使い勝手はもちろん、自然の中でも頼れる“万能EV”というわけだが、実際、イギリスではあの『トップギア』誌で「EVオブ・ザ・イヤー」にも輝いており、その性能は折り紙付きと言っていい。
惜しい点をいえば価格だろう。欧州にも補助金制度のようなものはあるものの、車両価格は3万ユーロ(約500万円)というのは、もうひと頑張りしてほしいところ。なんとか2万ユーロ中盤を目指してほしい。
“かわいいだけじゃない”とはよく言うけれど、このルノー4 E-Tech Electricはまさにその言葉通りのBEV。ノスタルジーをまといながら、次世代にふさわしい実用性と遊び心を両立している。ゆるくて、かわいくて、そしてしっかり走る——これこそ、これからのEVに必要なキャラクターかもしれない!







































































































































































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