各メーカーからさまざまなモデルが販売されているなか、一定の人気を得てベストセラーと呼ばれるようになるのは簡単なことではない。しかし世の中には、いつでも販売好調な人気車種もある。そんな負け知らず(?)の名車たちとは。
文/木内一行、写真/トヨタ、日産、ホンダ
【画像ギャラリー】売れ続ける名車たちをもっと見る(15枚)画像ギャラリー「バリエーション増加で新たなユーザーを獲得」 トヨタ・カローラ

1966年に誕生して以来世界各国で販売され、超ロングセラーとなっているカローラ。それゆえこれまでに販売された数も凄まじく、2021年にはグローバル累計販売台数5000万台を達成。名実ともに世界のカローラとして知られているのだ。
現行モデルが登場したのは2018年。ハッチバックの「スポーツ」が先陣を切ってデビューし、遅れること1年3カ月、シリーズの中心となるセダンとワゴンの「ツーリング」が追加された。
シンプルでスポーティなスタイルはカローラシリーズに共通するもので、新プラットフォームと性格の異なるパワーユニットにより上質な乗り心地と走る喜びを追求。もちろん、根底にあるのはベーシックカーのため、高い経済性や安全性、扱いやすさも実現している。
2021年にはシリーズ初のSUVとなる「クロス」が登場。見た目は都会的な雰囲気を持つSUVスタイルだが、高いユーティリティ性や優れた燃費性能はカローラ譲りだ。
さらに、スポーツをベースにしたハイパフォーマンスモデルの「GRカローラ」が2022年に追加された。基本的なコンポーネントはGRヤリスと共通で、1.6リッター直3ターボとスポーツ4WDシステム「GR-FOUR」による走りは強烈だ。
このように、バリエーションを増やしたことで新たなユーザーも獲得したカローラ。ビジネスシーンでも活躍するアクシオとフィールダーも合わせ、一大勢力に成長したのである。
「日本の市場を支えるMサイズミニバンの中心」 トヨタ・ヴォクシー

現代の日本の自動車マーケットにおいてミドルサイズミニバンは欠かせない存在だ。車種こそ限られるものの、上位人気車の年間販売台数はかなりのもの。
そして、そのドル箱の中心にいるのがヴォクシーである。
2001年にノアの兄弟車としてデビューしたヴォクシーは、2022年のモデルチェンジで4代目になった。
初代から受け継ぐ優れたパッケージと使い勝手の良さをレベルアップさせつつ、最新の先進装備を採用することで、ミニバンとしての魅力をいっそう向上。プラットフォームを刷新したことで、より広く、開放感のある室内空間を実現した。
エクステリアは薄型のアッパー部と分厚くスクエアなロア部を組み合わせたマスクが特徴的。ノアがシンプルなデザインなのに対し、ヴォクシーは先鋭かつ独創的なスタイルとなったのだ。
また、新世代のハイブリッドシステムを採用したこともニュース。モーター・バッテリーの高出力化とシステムの高効率化により、心地よい加速と優れた燃費性能を高次元で両立することが可能となったのである。
ちなみに、ここ数年の年間販売台数はノアのほうがやや多いが、トータルで見ると明らかにヴォクシーが優勢。最大のライバルは身内にありといったところか。















コメント
コメントの使い方売れる前に散々苦労してるからでしょうね。
開発と設計、個体差減らしつつ多量生産する設備等に、スーパーカーの百倍とも言われる資本とマンパワーを割いてるわけですから