ついに姿を見せた新型エルグランドだが、発売が2026年夏とあってまだまだ謎情報も多い。そこで公開された車両をつぶさに観察し、今分かる装備や機能を最大限お知らせしたい! 購入検討者は必読!!
文:ベストカーWeb編集部/写真:小林岳夫、日産自動車
【画像ギャラリー】新型エルグランドのディテール写真をタップリ!!(16枚)画像ギャラリーあえての60タイヤ。リアスポはセレナを踏襲
まずはボディサイズだが、全長4995mm×全幅1895mm×全高1935mm、ホイールベース3000mm。先代モデルと比べると全幅が45m広がり、全高は120mm高くなった。アルファード/ヴェルファイアからは見下ろすように見えた全高も、新型は同じ高さになった。
フロントマスクは日産のデジタルVモーショングリルをミニバン風に解釈したもの。ボンネット前端には「ELGRAND」というロゴが入るが、これはオプション装備かもしれない。
タイヤサイズは235/60R18。先代のハイウェイスターは偏平率55だったがあえての60採用には注目したい。日産の求める高次元の走りにはあえてエアボリュームのある60タイヤが必要だったということか。19インチなどホイールを大径化しなかったことにも、思慮深さを感じる。ちなみにタイヤ銘柄はADVANのV61だった。
リアの真横まで回り込んだリアスポイラーだが、これはセレナが先行採用したもの。車体後方の気流制御に絶大な効果があるとのことで転用されたのだろうが、エルグランドの求める「リニアモーターカーらしさ」に役立つビジュアル要素でもある。
助手席にもオットマン機能を採用!
お次はインテリアだ。近年の日産はインパネとセンターディスプレイを繋げた「衝立型」ディスプレイがお気に入りだが、エルグランドもそれを踏襲した。しかもディスプレイサイズは14.3インチ×2という大型だ。
取材車の内装色は「紫檀」という深い紫とブルーのコンビネーション。ステアリングホイールやシートもこの2色で塗り分けられている。アンビエントライトはあっちもこっちもという配置ではなく、抑えの効いた配置。ギラギラ感がなくて好感が持てる。
ダッシュボードは2重構造で、下段がカウンターテーブルのように前へせり出したデザイン。中央部分にハプティック(感応型静電)スイッチがあり、さらにその下にボタン式のシフトスイッチがある。
シートは、日産が各車に採用を進めている「ゼログラビティシート」を深化させたもの。一見して横方向のくつろぎ感が強調されており、背中上部にはひし形のステッチがあしらわれている。素材は日産がテーラーフィットと呼ぶ上質な合皮だが、布仕様などの存在は確認できなかった。
注目は助手席にも採用されたオットマン機能。アルヴェルはこいつを見送ったから差別化ポイントだろう。
取材車の2列目シートはセパレートタイプの二人乗りだが、アルヴェルの6人乗りのように明確に左右を仕切る形状ではなく、肘置きもあえての跳ね上げ式。これは乗員が柔軟に姿勢を変えられるようにという配慮だが、エルグランド伝統の背もたれ中折れ機能が今回も採用された点はうれしい。
後席モニターは左右独立のデュアル式
3列シートは見た目もしっかりしたタップリサイズのもの、膝前空間も確保されている。左右方向もゆとりがあり、長距離移動でも不満が出ることは少ないだろう。ちなみに格納は背もたれを倒して車体側面に跳ね上げる方式だ。
新型エルグランドの天井だが、アルヴェルのような縦方向の計器盤はなく、運転席と2列目頭上にそれぞれガラスルーフが備わる。
また2列目左右両席に12.8インチのモニターが取り付けられており(当然オプションだろう)、左右別々の映像コンテンツを楽しむことができるようだ。望めば天井にフリップ型モニターも取り付け可能らしく、これなら3列目の乗員も映像コンテンツが楽しめる。
オーディオだが、取材車にはBOSE製のプレミアムサウンドシステムが搭載されていた。22スピーカーに3Dサラウンドを組み合わせた豪華なものだが、前席ヘッドレストにもスピーカーが埋め込まれているあたりはノートオーラと共通だ。
さて、いかがだろうか。こうした装備にe-4ORCEによる極上の走りと、e-POWERによる低燃費が加われば、新型エルグランドは無敵の高速移動体になると思われる。長い間待った甲斐はあった。実際にその走りが体感できる日が待ち遠しくて仕方ないぞ!



















コメント
コメントの使い方これは上級グレードだろうからセカンドシートがパワーシートなのだと思いますが、標準グレードのセカンドシートには左右スライドが欲しいですね。
あと、ボーズをオプションにするとフロントシートのヘッドレストが外せなくなる様な気がするので、フロント-セカンドのフルフラットは出来ないということすよね。