韓国の自動車メーカー・ヒョンデの小型商用EV「ST1」が日本市場に投入される。販売元は輸入車&自動車用品販売を手がけるホワイトハウスで、1年以内を目処に販売開始の予定だ。
1月30日〜2月2日開催の「ジャパンキャンピングカーショー2026」で本邦初公開されたST1カーゴモデルを取材した。
文・写真/トラックマガジン「フルロード」編集部
本格的なラダーフレーム構造を持つ小型商用EV
ST1は2024年4月にデビューしたGVW3.5トンクラスの小型商用EV。セミボンネットタイプのキャブに低床ラダーフレームを組み合わせるのが特徴で、バン車型のほか架装用のシャシーキャブモデルや冷凍バン車型も設定する。
展示車両は標準の「カーゴモデル」で、車両サイズは全長5625mm×全幅2015mm×全高2230mmでホイールベースは3500mmと、高さ以外はトヨタ「ハイエースバン」のスーパーロング・ワイドボディ・ハイルーフ(同5380mm×1880mm×2285mm)よりも一回り以上大きい。
床下に約76kWの大容量バッテリーを搭載し、160kW(約218PS)のモーターで前輪を駆動する。詳細不明だがサスペンションは前輪ストラット、後輪リーフで、トランスミッションも備わるという。航続距離は300kmだ。
荷室内寸は内法長2642mm×内法幅1810mm×内法高1700mm。床面地上高495mmは同じ前輪駆動の日野「デュトロZ EV」の400mmより80mm高いが、乗降ステップ高は380mmと低い。
ロングノーズキャブの影響で荷室長は若干短いが、幅と高さは充分。タイヤ切れ角が小さくなりがちな前輪駆動のため取り回しが気になるところだが、低く抑えられた全高は立体駐車場など高さ制限がある場所で効果を発揮しそうだ。
充実の先進機能に加えてEVならではの機能も搭載
ST1のキャブはヒョンデのラージミニバン「スターリア」と共通。本国仕様は左ハンドルだが、今回は日本での展示に合わせてわざわざ右ハンドル仕様を用意したそうで、充電口も日本式のCHAdeMO規格になっていた。
内装グレードは2種類で、展示車両は上級仕様。メーターは液晶が標準。インパネ中央にはナビ用のワイド液晶モニターも備わる。シフトセレクターはインパネ式で、R、N、DとPの4種類のボタンで操作。ステアリングコラム左右にはパドルシフトも備わる。
先進機能は充実しており、着座を感知して自動でエンジンやナビの起動/停止を行なう「スマートドライブレディ」機能や、スマートキーで車外から駐車や出庫を行なえる「リモートスマートパーキングアシスト」機能などを搭載。
ナビゲーションシステムはAndroidベースで、ルート配送専用アプリの組み込みも可能。運転支援機能は追従クルーズやサラウンドビューモニター、ウインカー連動の後方死角モニターなどが備わるという。
ボディは左側と後方の2方開。左側はパワースライドドアとなっており、ボタンでワンタッチ開閉ができるほか、ドライバーが離れると自動で閉まる「スマートワークアウェイ」機能も搭載する。
このほか駆動用バッテリーの電気を外部機器に供給することができる「V2L(Vehicle to Load)」機能も搭載。停電や災害時には移動電源車として活用可能だ。
気になる販売時期と価格だが、ホワイトハウス関係者によると日本での販売はすでに「確定」しており、1年以内を目処に正式販売の予定。価格は現時点では未定だが、本国ではベースグレードが600万円前後で販売されているとのこと。なお日本仕様の免許区分は「準中型」という。
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