寒い冬にエンジンがかからない! バッテリーが上がってしまったら? 冬になぜバッテリーが上がりやすくなるのか? こんな時アナタならどうする?

寒い冬にエンジンがかからない! バッテリーが上がってしまったら? 冬になぜバッテリーが上がりやすくなるのか? こんな時アナタならどうする?

 寒い朝、クルマのキーを回しても「キュルキュル…」と頼りない音だけ。もしやバッテリーが上がってしまったのではないか……。そんな経験をしたことのある人は決して少なくないはずだ。特に冬場はバッテリー上がりのトラブルが増え、大切な予定に遅れてしまったり、思わぬ出費になってしまうこともある。そこで「冬のバッテリー上がり」をテーマに、原因から予防、そして最新のメンテナンス方法までわかりやすく解説する。

文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、Adobe Stock(トビラ写真=Syda Productions@Adobe Stock)

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冬にバッテリーが上がりやすくなる理由

ターミナルが腐食している。あなたの愛車はここまで放っておいてないだろうか?(Songkhla Studio@Adobe Stock)
ターミナルが腐食している。あなたの愛車はここまで放っておいてないだろうか?(Songkhla Studio@Adobe Stock)

 冬の寒さがクルマのバッテリーにとって「天敵」であることは多くのドライバーが実感しているところだが、そのメカニズムを知ることでトラブルを未然に防ぎやすくなる。

 バッテリーは内部の化学反応を利用して電気をつくり出す仕組みだが、低温になるとその反応が鈍くなり、本来持っている能力の大部分を発揮できなくなる。例えば電解液の温度が低下することで、バッテリーの容量や充電効率が大幅に低下することが知られている。

 つまり寒い冬はバッテリーから電気を取り出す力や充電される力の両方が弱くなるため、エンジン始動に必要な電力が不足しがちになるのだ。

 さらに気温が下がるとエンジンオイルが硬くなり、エンジンを始動させるために必要なエネルギーが増える。この結果、通常より多くの電力が必要になるうえ、ライトやヒーターなど電装品の使用も増えるため、バッテリーにかかる負担が増大する。

 こうした理由から、毎年12月から3月にかけてバッテリー上がりのロードサービス要請が増加する傾向にある。JAFがまとめたデータでも、冬場のバッテリー上がりトラブルが顕著に増えることが確認されている。

冬のバッテリー上がりを予防するチェックポイントとは

オルタネーターの故障やバッテリーの電圧が低下するとメーター内のバッテリーランプが点灯するようになっている。(amstockphoto@Adobe Stock)
オルタネーターの故障やバッテリーの電圧が低下するとメーター内のバッテリーランプが点灯するようになっている。(amstockphoto@Adobe Stock)

 寒い冬でもバッテリー上がりを防ぐには、日頃からの心がけが重要だ。ここでは冬のバッテリー上がりを予防するための具体的なチェックポイントを紹介する。

 まず、定期的な走行を心がけよう。バッテリーはアイドリング中でも充電されるが、エンジン回転数が低いため発電量は限られる。1~2週間に1回は1時間以上の走行を行い、しっかり充電させることが有効だ。

 また、バッテリー自体の性能や状態を定期的に確認することも大切だ。バッテリーの寿命は一般に2~3年程度と言われており、劣化が進むと容量や充電効率が低下してバッテリー上がりのリスクが高まる。冬を迎える前に点検や早めの交換を検討することで、トラブルを未然に防げる可能性が高まる。

 さらに停車中はライトや電装品の使用を控える、バッテリー端子の緩みや腐食をチェックしてクリーニングする、といった細かな注意も予防には効果的だ。寒さで電力消費が増える冬だからこそ、「無駄な電力消費」を減らす工夫が重要となる。

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バッテリーが上がってしまったらどうすればいいのか?

寒い朝にバッテリーが上がってしまったら? 通勤用のクルマだとえらいことになる(Adobe Stock@lunarts studio)
寒い朝にバッテリーが上がってしまったら? 通勤用のクルマだとえらいことになる(Adobe Stock@lunarts studio)

 まずバッテリー上がりの際にはエンジンがかかるかどうかの前に、キーレスでドアが開くかどうかが結構大事だったりする。

 キーレスが反応しない、もしくはドアを開けてもメーター類などが真っ暗という場合は放電が進んでしまっている状態だ。そこそこ重症の症状と理解したい。

 以下に対処法を紹介するが、作業は感電やショートなどの可能性もあるのでくれぐれも慎重に。無理そうだな、というときは次のステップのJAFに救援を求めよう。

 ブースターケーブルを使った復旧がもっともオーソドックスな救援だろう。バッテリーが元気なクルマが近くにいる場合は頼るべし。

 最近はブースターケーブルを搭載しているクルマも減ってきたが、観光地などには意外にいたりする。オフロード系のクルマやスポーツカーへの装備率は高い(担当の経験則)。根気よく探したい。

このようにJAFは対処法と手順を掲載してくれている。詳しくはJAFのホームページを参照(出典:JAF)
このようにJAFは対処法と手順を掲載してくれている。詳しくはJAFのホームページを参照(出典:JAF)

 まず自車と助けてくれるクルマ(救援車)のボンネットを向い合わせて、ブースターケーブルを接続する。必ず以下の手順を踏んでいこう。

1:車両のエンジンをオフに。キーもオフ位置にする
2:バッテリー上がり車の「プラス」に赤いケーブルを接続
3:救援車両の「プラス」に赤いケーブルを接続
4:救援車両の「マイナス」に黒いケーブルを接続
5:バッテリー上がり車の金属部分に黒いケーブルを接続
6:救援車両のエンジンをスタート(少し回転を上げると安心)
7:バッテリー上がり車のエンジンスタート(エンジンがかからない場合は救援車両のエンジンの回転を少し高くしたまま少し時間を置く)
8:エンジンがかかった後は接続と逆の手順でケーブルを速やかに外し、2時間程度はエンジンを切らずに走行する

 軽度の症状ならばこの手順でエンジンはかかる。それでもエンジンがうんともすんともな場合は、強力なバッテリーブースターが必要になる。

 自動車保険の付帯ロードサービスなどに加入している場合はそちらの利用も考えたいが、そうでない場合はJAFに救援要請をする場合がほとんどだろう。まずJAFには電話連絡をしたい。

 料金については会員なら無料(バッテリー自体の交換が必要な場合はバッテリー代金の実費がかかる)。非会員の場合は基本料8230円+作業料4650円の合計1万2880円(夜間は1万4940円)。カード払いも可能だ。

 JAFの年会費は4000円(初年度は入会金2000円)とたしかに安くはないが一度救援を呼べばザックリ計算でも3年分の年会費の元が取れる。救援と同時に加入しても救援費用はかかってしまうので、お守り代わりとして入っておくのも吉かもしれない。

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