いよいよ待ちに待ったゴールデンウイークがやってきます。クルマでの遠出を計画している人も多いことでしょう。
そんな人に出発前にぜひ行っていただきたいのが、国土交通省が示している「日常点検」です。法律(道路運送車両法)で、ユーザーに義務付けられているもので、1年ごとの「法定点検」とは別に、走行距離や運行時の状態などに応じて、適切な時期に実施することが求められています。
本稿では、そのなかでも見落としがちな消耗品5項目についてご紹介します。かつて自動車学校で習った内容ではありますが、せっかくの休暇をJAF待ちで潰さないためにも、ぜひ出発前に一度チェックしてみてください。
文:吉川賢一/アイキャッチ画像:Adobe Stock_ metamorworks/写真:Adobe Stock、写真AC
【画像ギャラリー】GW前に見ないと危険!! 高速で泣かないための「消耗品」総点検5項目(14枚)画像ギャラリー減っていても気づきにくい「エンジンオイル」長距離・高回転で一気に顕在化も
まず確認したいのが、エンジンオイルの量です。高速道路ではエンジンを長時間、高回転域で回し続けることになりますが、オイル量が不足していると、潤滑・冷却性能が落ちてしまうため、エンジンへの負担は一気に増大。最悪の場合、油膜切れによる焼き付きを招くおそれもあります。
オイルは走行とともに少しずつ消費・劣化していきますが、街乗り中心の日常使いでは不足に気づきにくいです。平坦な場所で、レベルゲージを引き抜き、オイルが適正範囲(FとLの間)にあるかを確認します。不足しているようなら交換または補充を行ってください。
渋滞で一気に限界が露呈 冷却水不足はオーバーヒートに繋がる
次に重要なのが冷却水です。こちらも平坦な場所で、リザーバータンク内の液量が規定の範囲(上限ラインと下限ラインとの間)にあるかを確認します。
高速道路を順調に走っている間は、走行風によってエンジンが冷やされるため問題は表面化しにくいですが、渋滞にはまってしまうと、走行風による冷却効率が低下し、水温が上昇しやすくなるため、冷却水が不足しているとオーバーヒートに至るリスクが高まってしまいます。
ゴールデンウイーク中はいつどこで渋滞に遭遇するかわかりません。リザーバータンクの液量が適正範囲にあるかのほか、またホース類から漏れた跡がないかも目視で確認しておきましょう。
「踏んでも止まらない」を防ぐ ブレーキ液量チェック
ブレーキ液(ブレーキフルード)の量も重要です。リザーバータンク内の液量が規定の範囲(上限ラインと下限ラインとの間)にあるかを点検します。
リザーバータンクの液面が「MIN」に近づいていたら、まずはブレーキパッドの摩耗を疑ってください。ブレーキ液量は、パッドが摩耗して薄くなると、そのぶんだけ液面が下がります。もし、パッドの厚みがまだたっぷり残っているはずなのに液面だけが低い場合や、ブレーキペダルの踏み込み代が急に増えた場合は、ブレーキ配管などからの「液漏れ」という重大なトラブルのサインです。
高速道路では一回の減速エネルギーが大きく、さらに渋滞では断続的にブレーキを使うため、ブレーキシステムには大きな負荷(熱)がかかりますが、パットが薄くなっていたり、液量が不足していると、ベーパーロック現象(ブレーキペダルがフカフカになり、踏んでも効かなくなる現象)などの原因となり、「踏んでも止まれない」という恐ろしい事態に陥ってしまう可能性があります。ブレーキパッドの厚みのチェックは大変ですが、リザーバータンクの液面高さは、タンクの外側から液量を確認するだけで済む作業ですので、ぜひ確認しておいてください。


















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