三菱デリカD:5が発売19年目で過去最高販売を記録した背景には、流行だけでは説明できない実力がある。家族を乗せ、荷物を積み、雪道やキャンプ場へ向かう。そんな使い方で効いてくるのが、低回転から太いトルクを発揮するクリーンディーゼルターボだ!
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】ミニバンでこの悪路を進めるの!? 唯一無二のミニバンSUVという個性デリカD:5の走行ショットを大公開!(16枚)画像ギャラリー発売19年目でも選ばれる理由は、数字以上に効く「扱いやすい力」
三菱デリカD:5の魅力は、ミニバンらしい広さとスライドドアの便利さに、SUVのような頼もしさを重ねていることだ。2025年度の国内販売台数は2万6379台で、2007年1月の発売以降で過去最高。長寿モデルがこれほど支持されるのは、単に個性的だからではない。日常とアウトドアを一台でまかなえる実用力があるからだ。
その中心が2.2L コモンレール式DI-D クリーンディーゼルターボエンジンだ。最高出力は107kW[145PS]/3500rpm、最大トルクは380N・m[38.7kgf・m]/2000rpmとなる。使用燃料は軽油、WLTCモード燃費は12.9km/L。組み合わされるトランスミッションは8速スポーツモード A/Tだ。
ここで注目したいのは最高出力ではなく、2000rpmで最大トルクを発揮する点だ。ミニバンは人も荷物も積むクルマだけに、発進時や登坂時に車体の重さを感じやすい。デリカD:5は低い回転域から力を出せるため、アクセルを大きく踏み込まずに前へ進む感覚がある。街中の発進、坂道、合流、キャンプ道具を積んだ週末の移動で、この余裕が効く。
アルファードの魅力が上質感、ノアの魅力が扱いやすさだとすれば、デリカD:5の魅力は「重い条件でも頼れること」だ。荷物の満載時、ぬかるんだ駐車場、山あいの登り坂。そうした場面で、軽油を燃料とするディーゼルターボの太いトルクは安心材料になる。数字を見せるためのエンジンではなく、使うほどありがたみが増す実用型の心臓部だ。
8速A/Tと4WDがディーゼルの力を生かす! アウトドア派に刺さる理由
ディーゼルエンジンの実力は、単体では完結しない。デリカD:5では8速スポーツモード A/Tと4WDが組み合わされることで、低回転トルクを使いやすい走りに変えている。8速A/Tは低速から高速まで幅広くカバーし、登坂や追い越しでも回転数を無駄に上げすぎず、力を引き出しやすい。パドルシフトも備わるため、下り坂や山道でドライバーの意思を反映しやすい点も見逃せない。
さらにデリカD:5は全車4WD。最低地上高185mmのボディと組み合わさることで、普通のミニバンでは気を使う場所にも入りやすい。もちろん本格クロカン車のように走るためのクルマではない。ただ、家族を乗せてキャンプ場へ向かう、雪の日に駅まで送る、雨で荒れた未舗装路を進むといった場面では、この組み合わせが大きな差になる。
環境性能への配慮も現代のディーゼルらしい部分だ。デリカD:5は尿素SCRシステムを採用し、AdBlueを使って排出ガス中の窒素酸化物を浄化する。力強さだけを売りにするのではなく、低燃費、高出力、クリーンな排出ガスを両立させる方向に仕立てられている。
デリカD:5を選ぶ人は、単なる豪華さや新しさだけでクルマを見ていない。家族で遠くへ行けること、荷物を積んでも不安が少ないこと、悪天候でも頼れること。そこに価値を感じている。クリーンディーゼルターボは、その期待に応えるための中核装備だ。アルファードでもノアでもなくデリカD:5を選ぶ理由は、低回転から湧き上がる力と、それを日常で使い切れる安心感にある。
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