ラリージャパンを4位でフィニッシュした勝田貴元選手に、モリゾウRRやオジエエディションの発表で話題のGRヤリス。WRCが生んだといっても過言ではないこのクルマの魅力をたっぷりと聞いた!
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、トヨタ
【画像ギャラリー】WRCの技術は市販車にまで活きている!! GRヤリス乗りがワクワクしてしまうラリー秘話とショットを大公開! (7枚)画像ギャラリー勝田選手も気になるGRヤリスMORIZO RRとオジエエディション
抽選応募が開始されたGRヤリス MORIZO RRとSébastien Ogier 9x World Champion Edition(以下オジエエディション)がとても気になるという勝田貴元選手。その印象を聞いてみた。
「どちらもとても気になりますね。セブ(オジエ選手)とも話していて、GRヤリスの現時点での集大成というか、頂点となるクルマですから。MORIZO RRはDAT、オジエエディションは6MTなんですよね。それぞれ制御が違い、オジエエディションにはSEB.モードとMORIZOモードの両方が採用されているので、実際にどんな違いがあるのか、早く乗ってみたいクルマですね。
あと、MORIZO RRの可変式カーボンリヤウイングの効果も気になりますね。GRヤリスは年々進化していますが、開発メンバーからは『過去最高のGRヤリス』と聞いています。乗る機会があったらまたお話しますね」
「過去最高のGRヤリス」と勝田選手に言われると、なんだかとても気になってきたという人は多いはず。GRヤリス MORIZO RRとSébastien Ogier 9x World Champion Editionはそれぞれ100台限定販売で2026年6月9日23時59分まで抽選応募を受け付けている。応募はスマホアプリGR appからのみだ。
WRCのレッキで使われるGRヤリスはほかのクルマとは違う特別なクルマ
WRCの場合、本戦が始まる前の月曜日と火曜日の2日間にわたってレッキと呼ばれる試走が行われ、ペースノートを作っていく。TOYOTA GAZOO Racing WRTはレッキのために左ハンドルのGRヤリスを使っている。ラリージャパンでも仮ナンバーを付けた白のGRヤリスが使われた。わざわざ左ハンドルのGRヤリスを使うのはなぜか?
「レッキは制限速度でしか走れませんが、使うクルマはとても大事です。GRヤリスは路面のグリップや舗装の状態をダイレクトに感じることができます。言ってみれば、本番で走るGRヤリス ラリー1に近い動きをしてくれます。イメージが湧くのでペースノートの精度を上げることができます。トヨタのドライバーなら、どれか1台レッキ車を選べと言われたら、絶対にGRヤリスを選ぶと思います」
ラリーはペースノート作りが重要と言われるが、本番での走りのイメージを掴むためにもGRヤリスがトップドライバーたちから選ばれるという話は説得力がある。ちなみにGRヤリスが発売になる前はVAB型のWRX STIでレッキを行っていたという。
【画像ギャラリー】WRCの技術は市販車にまで活きている!! GRヤリス乗りがワクワクしてしまうラリー秘話とショットを大公開! (7枚)画像ギャラリーGRヤリスは幻のラリーカーのベースモデルになっていた!
GRヤリス ラリー1は市販車とは異なるパイプフレーム構造のクルマだが、トヨタはGRヤリスをベースとしたWRカーを開発し、2021年のWRCに投入する予定だった。
しかし、新型コロナウイルスの影響でWRCはテストを禁止、2022年からハイブリッド搭載の「ラリー1」レギュレーションに移行したことで、このマシンはお蔵入りとなった。その“幻のマシン”に勝田選手は1度だけテストで乗ったことがあるという。
「少し転がしただけで『なんだこれは?』と驚きました。乗ったどのドライバーもそうでしたね。とにかく接地感がハンパなかったです。『市販車ベースでここまでできるんだ。これは凄いぞ!』とわくわくしたことを覚えています。
残念ながら幻になってしまいましたが、あのクルマの技術はGRヤリスにフィードバックされています。空力にしてもサスペンションにしてもほぼ全部と言っていいと思います。もちろん、その後のGRヤリス ラリー1にもその考え方が生かされています。WRCの技術はいろいろな意味で市販のGRヤリスとつながっているんです」
幻のWRCマシンはフィンランドのユバスキュラにあるTOYOTA GAZOO Racing WRTのファクトリーに展示されている。実戦投入こそなかったが、勝田選手の話を聞くとGRヤリスとWRCマシンとの深い関係がよくわかった。
WRCで鍛えられたGRヤリス ラリー1やラリー2からさまざまな技術が、フィードバックされ、GRヤリスは進化する。「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」を最も体感できるクルマがGRヤリスだ。












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