不死身かよ!? まさかの復活を遂げた“ゾンビ車” 列伝

不死身かよ!? まさかの復活を遂げた“ゾンビ車” 列伝

 多くのファンに愛されながらも、さまざまな事情で生産終了してしまった人気モデル。しかしユーザーの要望や時代背景、メーカーの都合などによって再び姿を現したクルマたちもある。今回は、そんなゾンビのように生き返ったクルマたちを紹介しよう。

文:木内一行/写真:スズキ、トヨタ、ホンダ、CarsWp.com

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「42年もの間に二度復活したクロカン4WD」 トヨタ・ランドクルーザー70

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エクステリアは水平・垂直基調とし、ランクル70らしいシルエットを継承。その一方、時代に合わせてバイ・ビームLEDヘッドライトを採用するなどのアップデートを施している

 四半世紀もの間、多くの人々に愛されたランクル40の後継として登場したランクル70。

 1984年のデビュー以来、40から受け継いだ優れた悪路走破性や耐久性、そして圧倒的な信頼性を武器に世界中で活躍。1990年にはワゴンタイプの「プラド」を追加し、いっそう幅広いユーザーから支持されるようになった。

 そんな70も2004年には日本国内モデルが生産終了。ただし、その後も海外では改良して継続販売されており、日本のファンからは復活を望む声が多かった。

 そして70の誕生30周年を迎える2014年には、そういった声に応えるべく10カ月の期間限定車として復活。

 ラダーフレームにボディを載せた構造はデビュー時から大きな変更がないが、4ドアのバンに加えてスーパーロングのダブルキャブピックアップも用意。当初の月販目標台数は200台だったが、実際に販売された台数はそれを大きく上回る7000台超を記録した。

 こうして人気の高さを再認識する結果となった70だが、2023年には再び国内で発売された。信頼性や耐久性、悪路走破性といった70らしさはそのままに、デザインやパワートレイン、安全性能をアップデート。

 40や初期の70を彷彿とさせるフロントマスクとし、環境規制に対応するべくエンジンをダウンサイジング。TSS(トヨタセーフティセンス)標準装備で安全性能も強化された。

 デビュー以来時代に合わせて進化し、日本国内では「生産終了〜限定販売〜再度復活」という42年を過ごした70。復活後の人気の高さは異常と言えるもので、発売数カ月後には受注停止の案内が出始め、現在も継続中。もはや手に入れるのも困難な激レアカーになってしまったのだ。

「BMWとの共同開発で蘇ったフラッグシップスポーツ」 トヨタ・スープラ

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ピュアスポーツとしての基本素性を追求したパッケージングとし、ホイールベースは86(ZN6)より100mmも短く設定。ロングノーズ・ショートキャビンのフォルムはFRならではだ

 1986年にデビューしたスープラ。それまで日本国内では「セリカXX」として活躍してきたが、モデルチェンジを機に輸出名の「スープラ」に改称。新たなスタートを切ったのだ。

 国産最強の3リッター直6ターボエンジンによる走りは強烈で、当時大人気だったグループAレースにも参戦。国内外のライバルとバトルを繰り広げた。

 1993年には国内で数えて2代目へモデルチェンジ。マッチョなボディはいっそう迫力を増し、エンジンも3リッターツインターボへとパワーアップ。こちらもまたモータースポーツで好成績を収めるとともに、映画「ワイルドスピード」の劇中車として活躍し、世界から一目置かれる存在となった。

 ところが、「平成12年排出ガス規制」に対応できず2002年8月にスカイラインGT-Rやシルビアなどとともに生産終了。スープラの歴史に一旦幕を下ろすとともに、トヨタはフラッグシップスポーツを失ってしまったのである。

 そして2019年5月、スープラが17年ぶりに復活した。それはBMWと共同で開発されたもので、基本的なコンポーネントはBMW・Z4と共用。エンジンは3リッター直6ターボを筆頭に、出力の異なる2リッター直4ターボがラインナップ。ミッションは全車8ATだった。

 そしてしばらくすると、3リッターターボエンジンの出力が向上したり6MTモデルが追加されるとともに、細かな仕様変更や改良を実施。着実に走りに磨きをかけていったのである。

 しかし、7年弱のモデルライフを過ごして2026年3月をもって再び生産終了。多くのファンが次期型の登場を願っているはずだ。

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