2020年代に入ってから、充電式バッテリーの電力だけで動くEVの路線バス車両をたまに見かけるようになった。ではここ1年半くらいの間、バス旅の最中にどれくらい電気バスに乗る機会があったか、全体の割合と個別の車種を振り返ってみた。
文・写真:中山修一
(バスマガジンWeb/ベストカーWeb内本文上とギャラリーに、最近たまたま乗ったEVバスの写真があります)
■全体の○○%がEVでした
「EV」と聞くと、その是非や将来的な展望等々の込み入った話が押し退けてくるかもしれないが、ここではそういった方向性は一切抜きにして、単純にどれだけの電気バスに乗れて、どんな車種が使われていたのかを見ていこう。
中でも、ここ1年半くらい(2025年1月〜26年5月)の期間、普段使いのバスや「ここへ行くと電気バスが走っている」のような予備知識を得た条件下での利用を除いた、バス旅中にたまたま乗れた、一般路線バスに充当されていた電気バスを対象にした。
記録が残っているもので、全国各地のバス旅中に利用したバス路線系統の本数は合わせて163本。うちEVが来たバスの便数は堂々の!?……3本である。
割合的には全体の1.8%で、残りの98.2%はディーゼル車、もしくはディーゼルエンジンと電動モーターを積んだハイブリッド車になる。
「見かけた」まで含めればEVの割合も少し増えるとはいえ、フラっと向かった旅先で狙わずに乗ろうとすると、今のところ電気バスはなかなか当たる確率の低い種類の車、ということになるようだ。
■個別に車両を見ていくと……
続いて、利用した電気バスにはどのような車種が使われていたのか、各車のプロファイルを軽く見ていこう。
まずは2025年9月に、北海道の札幌駅前→Fビレッジ(エスコンフィールド)間をバスで移動した際に来た1台。
この区間には北海道バスによる一般道経由のシャトル便が出ており、その路線に使われていたのがEVだった。
延長20km以上ある中距離クラスの路線ながらも、どうしても航続距離が短くなってしまう電気自動車を起用している意外性が印象的に映った。
車両は中国のEVメーカー・BYD製の「K8 1.0」。2020〜22年まで製造された、長さ10.5mクラスの大型路線車に相当するサイズ。
日本仕様のK8シリーズとしては初代といえるバリエーションにあたり、北海道バスにはFビレッジへのシャトルバス向けに、2023年に5台が導入されている。
■入りたてのEVバス
続いては年が変わった2026年4月。東京都・八王子の駅前から武蔵五日市駅前まで、西東京バスが運行する「秋05系統」を使って移動した際に現れたのが電気バスだ。
車種は中国アルファバスによる「ECITY L10」シリーズ。長さ10.5mクラスの大型路線車相当のフルサイズ車だ。西東京バスへは2025年に導入されたそうで、まだまだ入りたての新しい電気バスだったわけだ。
なお秋05系統は延長およそ17.4kmと、都内ではそこそこ長めの距離を走る路線で、最近の同区間には結構な割合でEVが入るらしい。





