ボケ防止にもなる、おじさんのためのMT車としておススメしたいのは、素うどん的なフツーのクルマのMTだ。今回は、気を張ることなく肩肘はらずに乗れる、MT車を紹介していこう。
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、Adobe Stock(トビラ画像:Sebastian@Adobe Stock)
スポーツモデルではないフツーのMT車はそのうちなくなってしまう!?
スポーツモデルのMT車は永遠に残る可能性があるが、いわゆるフツーの素うどん的なクルマのMT車は純ガソリン車がなくなる時代の流れのなか、絶滅するのは避けられない。こうしたフツーのMT車は高齢者のボケ防止にもなるのに……。
なんてことないフツーのMT車って実は運転するとすごくおもしろい。スポーツモデルのように速くないけど、エンジンをぶんぶん回して一所懸命乗ってるとほんとに楽しい。これぞクルマの原点って感じがする。今のうちに買わないとなくなっちゃう!
ところで、本当にマニュアル車の運転はボケ防止になるのだろうか? 実際、「脳トレ」の第一人者である東北大学の川島隆太教授らの研究でも実証されている。
引用させていただくと、MT車の運転が脳に良い理由は以下の通り。
・MT車はクラッチ操作、ギア操作、アクセルワーク、周囲の状況確認を同時に行うことで、脳の前頭前野が活性化
・適度な緊張感と判断力: 状況に応じて最適なギアを自ら判断・選択するため、受動的なAT車よりも脳の認知機能に良い負荷がかかる
・川島教授の研究によると、ギア付きの乗り物(バイクやMT車)を趣味として定期的に運転することは、メンタルヘルスや認知機能の維持に顕著な効果があるとされている。新車販売全体に占めるMT車比率はわずか1~2%と言われているが、MTを選ぶ価値は確かにあるのだ。
MTがボケ防止になる一番の理由は、「運転が楽しい」から。AT車に慣れた今こそ、自分の意思でギアを選び、クラッチを踏んでシフトチェンジする感覚は新鮮だからだ。
そもそも左足でクラッチを踏んで、アクセル操作とともに微妙な塩梅でつながる操作が、Dレンジに入れて、アクセル&ブレーキを踏むだけの簡単なATやCVTと、格段に違う。
しかも全車速ACCが付いているクルマなんぞ、高速道路では運転をACC任せてドライバーにボケろ! って言っているもんじゃないか。まあ疲れたおじさん(筆者)は重宝してますが。
下手をすると、エンストしてしまって動かなくなるMTのあの運転感覚は、時には、面倒くさい、大渋滞ではつらいということもあるが、ラクなことをしては痩せないダイエットと同じで、頭と身体の神経を使うMTはボケ防止になると思う。スムーズなMT操作ができなくなったら免許返納を考えるのもありではないだろうか。
6MTの軽商用バン、ホンダN‐VAN
スポーツカーですらMT車が減少傾向にあるいっぽうで、MT車が充実しているカテゴリーが軽商用車。ダイハツのハイゼットシリーズやスズキのキャリイ&エブリイを筆頭に、今でも新車で買えるMT仕様の軽商用車は多数存在する。
そのなかで唯一、6MTを採用しているのが2016年7月に発売されたN-VANだ。商用としてはもちろん、普段使いからアウトドアライフまで幅広い用途に使える一台として高い人気を獲得している。
エンジンは荷物を積んでもへこたれない力強い加速と約20km/Lの低燃費を両立した53psの最高出力を発生する直3DOHCエンジン。
このエンジンに軽バン初となる6MTを組み合わせることによってMTならではのダイレクトな操作感をはじめ、荷物積載時の高い駆動力や高速走行時の静粛性を実現している。
そんな走りの良さに加えて高水準の衝突安全設計ボディ、助手席側ピラーレスによるダブルビッグ大開口、長時間の運転と頻繁な乗り降りに配慮したドライバーズシートを採用するなど装備と機能は超充実している。
安全面においても衝突軽減ブレーキ、歩行者事故低減ステアリング、先行車発進お知らせ機能、標識認識機能、路外逸脱抑制機能、オートハイビームなどのHonda SENSINGが標準装備となっている。
6MTのラインナップはGのFF(149万8200円)と4WD(164万3400円)、FUNのFF(190万800円)と4WD(204万6000円)。



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