5ナンバーサイズで扱いやすく、いざという時には3列目まで使えるシエンタとフリード。どちらもコンパクトミニバンの本命だが、運転のしやすさや室内の使い勝手、乗り味には意外なほど違いがある。日常の足として選ぶのか、家族でしっかり使うのか、両車の個性を比べていく。
文:渡辺陽一郎/写真:ベストカーWeb編集部、ホンダ、トヨタ
【画像ギャラリー】令和におけるミニバン界永遠のライバル!! フリードとシエンタの内外装をイッキ見!(29枚)画像ギャラリーこの2車種のプロフィール
今のSUVは、ハイブリッドが中心のグレード構成になり、価格も上昇している。また今のノア&ヴォクシーやステップワゴンは3ナンバー車になった。
これらの事情もあり、5ナンバーサイズのコンパクトミニバンが人気を得ている。車種は限られ、実質的にトヨタシエンタとホンダフリードのみだ。両車ともに1.5Lエンジンを搭載して、ハイブリッドも用意する。両車とも2列シート仕様もあるが、ここでは3列仕様を取り上げる。
フリード対シエンタを徹底比較! 視界や運転のしやすさはどっち?
斜め前方の視界は、シエンタが少し優れる。フリードはフロントピラー(柱)の下端が少し広がり、斜め前方の視界を若干削いでいる。サイドウインドウの下端は、両車ともドライバーの視線に対して低く抑えた。側方視界は良好だ。
斜め後方の視界は、水平基調のフリードが勝る。シエンタは、ボディの後端でサイドウインドウの下端を少し持ち上げたからだ。
ボディサイズは、シエンタの全長は4260mm、フリードは4310mmで少し上まわる。最小回転半径も、シエンタは5mで、フリードは5.2mだから少し大回りだ。
*採点評価(10点満点)
・シエンタ:9点
・フリード:7点
・内装の質感/視認性/操作性比較
内装の質はフリードが高い。特にインパネは、助手席の前側に装着されたボックスのフタに布を貼るなど上質に仕上げた。
操作性と視認性は互角だが、売れ筋になるハイブリッドのATレバーは、フリードが使いやすい。
*採点評価(10点満点)
・シエンタ:7点
・フリード:8点
ミニバンの本領! 室内はどちらが勝るか!?
・1、2列目シートの居住性比較
居住性で差が生じるのは2列目シートだ。シエンタはベンチシートだが、フリードで売れ筋の6人乗りは、両側にアームレストを装着したセパレートタイプになる。このシートは体の支え方も良好だ。
*採点評価(10点満点)
・シエンタ:6点
・フリード:7点
・3列目シート比較
コンパクトミニバンに多人数で乗車する時は、2列目シートを前寄りにスライドさせ、3列目の足元空間を確保する必要がある。そこで身長170cmの大人6名が乗車した時、2列目に座る乗員の膝先空間を握りコブシ1つ分に調節した。
この状態でシエンタの3列目に座ると、膝が2列目の背面に触れた。フリードでは、握りコブシ1つ半の余裕ができた。
その代わりフリードは、床と座面の間隔が不足して、膝の持ち上がる姿勢になりやすい。シエンタは薄型燃料タンクの採用で、床を低く抑えたから、3列目の床と座面の間隔がフリードを40mm上まわる。膝の持ち上がる窮屈な姿勢になりにくい。それでも優劣を競えばフリードが快適だ。
*採点評価(10点満点)
・シエンタ:4点
・フリード:5点
・荷室とシートアレンジ比較
両車とも路面から荷室床面までの高さを低く抑えた。シエンタは505mmで、フリードはさらに低く480mmだ。フリードなら自転車を積む時も、前輪を大きく持ち上げる必要はない。
3列目シートの格納方法は大きく異なる。フリードは左右に跳ね上げる一般的な方式だが、シエンタは2列目の下に格納する。3列目を格納する時に、2列目も動かす必要があるから操作は少し面倒だが、3列目が張り出さないスッキリと広い荷室に変更できる。
*採点評価(10点満点)
・シエンタ:8点
・フリード:7点



































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