次期型の存在が明言され、ファンはひと安心の日産 スカイライン。スカイラインの歴史を振り返る時、ハコスカと並んでひときわ輝いているのが1972年に登場した4代目、通称「ケンメリ」だ。ケンとメリーの思い出に会いに行ってみよう。
※本稿は2026年5月のものです
文:大音安弘(車両解説)、西川 淳、岡本幸一郎/写真:日産、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2026年6月26日号
4代目日産 スカイライン(C110型・1972年登場)
1972年登場の4代目は、若い男女が旅する「ケンとメリーのスカイライン」の広告から「ケンメリ」の愛称で親しまれた。
そのスタイリングは、サーフィンラインこそ受け継いでいたものの、ハコスカから一変して流麗かつスポーティなものに。特に2ドアHTは、トランク付きのファストバックスタイルに改められた。
新たに「GT」グレードを中心に、ジェット機の噴射口を模した丸目4灯テールランプを初採用。その後、歴代モデルに受け継がれ、スカイラインのアイコンとなった。
ボディは、4気筒車と6気筒車でバルクヘッドから前で全長とホイールベースが異なる。インテリアもモダンで豪華なものが目指された。
走りを支えるエンジンは、GTのL20型に加え、プリンス系4気筒であるG16型とG18型を採用。後に4気筒はいずれも、日産開発のL型シリーズに換装された。
モダンなスタイリングや話題のCM展開によりケンメリは、歴代モデル最多となる約67万台を販売し、大成功を納めた。
●4代目C110型 スカイライン(スペック、価格は2ドアHT2000GT-Xのもの)
・ボディ形状:2ドアHT、4ドアセダン、5ドアワゴン、5ドアバン
・ボディサイズ:全長4250×全幅1625×全高1385mm、WB2610mm
・エンジンの種類:直4 1.6L NA、直4 1.8L NA、直6 2.0L NA
・最強グレードのエンジンスペック:130ps/17.5kgm(2.0NA、グロス)
・サスペンション 形式(F/R):ストラット/セミトレーリングアー ム
・搭載された新技術:4輪ディスクブレーキ スカイライン初パワーステアリング(オプション) 排ガス規制対策エンジン「NAPS」 など
・当時の新車価格:99万3000円(5MT)
My Best スカイライン……4代目ケンメリ/西川 淳
5代目(ジャパン)は叔父が持っていてよく乗せてもらったし、免許を取ってすぐにドライブもした。6代目以降は自分で買って乗った(V36まで)。だから本当の意味で憧れたスカイラインは4代目のケンメリだ(ちなみに3代目以前は子ども心に古いクルマでしかなかった)。
ミニカーをねだった。プラモデルも作った。青いクーペの2000GT-Xだ。小3で上手く作れず悔しくて泣いた。Ken&MaryのTシャツもお気に入りだった。何より実車にはスーパーカー並みに興奮した(ただしクーペのみだ)。
別にGT-Rじゃなくてもよかった。子どもにはGT-Xでも同じだった。とにかくあのクーペスタイルが好きで、それは今も変わらない。
【画像ギャラリー】やっぱりケンメリは最高!! 歴代屈指の人気スカイラインを写真で一挙公開!(12枚)画像ギャラリーMy Best スカイライン……4代目ケンメリ/岡本幸一郎
歴代最も売れたスカイラインというだけあって、街でしょっちゅう見かけたものだから、本当に凄く人気があるんだと思ったものだ。
クルマに早熟だった筆者は、当時すでにクルマに目覚めていて、ハコスカも好きだったけど、ケンメリが出た時には、よりカッコよくなって立派になったように映った。流麗なフォルムで、よりサーフィンラインがよく似合っているように感じたところも好みだった。
「次はスカイラインに乗りたい」と言っていた筆者の父が、ケンメリのセダンを購入したのを思い出す。色は渋いグリーンメタリック。納車された時は筆者もとってもうれしかったし、洗車する時も率先して手伝っていたものだ。
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