アウトドアや雪道での心強い味方となる4WD。多くの軽自動車が前輪駆動(FF)をベースにした簡易的な4WDシステムを採用するなか、スズキ エブリイのCVT車は本格的な「FRベースの電子制御4WD」を搭載している。今回は、一般的な軽4WDとは一線を画するエブリイの4WDメカニズムと、その圧倒的な悪路走破性の秘密に迫る!
文:ベストカーWeb編集部/写真:スズキ
【画像ギャラリー】マイチェンで微妙に顔つきも変化! 絶妙に違うエブリイシリーズをイッキ見!(11枚)画像ギャラリースイッチひとつで臨機応変! 3つのモードを使い分ける電子制御4WDの凄さ
一般的なFFベースの軽自動車に採用されている4WDの多くは、前輪が滑ってからはじめて後輪に駆動力を伝える簡易的なシステム。街中のちょっとした雪道なら十分だが、ぬかるんだキャンプ場や本格的な積雪路では、駆動のタイムラグやトラクション不足を感じることもあり得る。
対するエブリイのCVT車に搭載されているシステムは、電子制御カップリングを採用したパートタイム式だ。インパネにあるスイッチひとつで「2WD」「4WD AUTO」「4WD LOCK」の3つのモードを切り替えることができる。
普段の舗装路では「2WD」で軽快に走り、燃費を節約。雨の日や滑りやすい路面では「4WD AUTO」を選べば、路面状況に応じて前後のトルク配分を最適に電子制御してくれる。さらに、深い雪道やスタックしそうな悪路では、前後の駆動力を直結に近い状態にする「4WD LOCK」の出番だ。タイヤが空転する前に力強いトラクションを4輪に伝えるため、FFベースの簡易的な軽4WDとは次元の違うタフな脱出性を発揮する。
FRベースならではの美点! タフなターボのパワーを路面へ無駄なく伝える
この電子制御4WDがさらに輝くのは、エブリイがもともと「FR(後輪駆動)」レイアウトをベースに作られているからだ。
フロントシートの下に縦置きされたR06A型インタークーラーターボエンジンは、最高出力64ps、最大トルク95Nmという力強いスペックを誇る。荷物をたくさん載せた状態や坂道では、クルマの重心がリアへと大きく移動するため、後輪側に強い荷重が掛かる。
エブリイの4WDシステムは、この荷重が乗って一番グリップしやすい後輪の駆動力をベースにしているため、エンジンパワーを無駄なく路面へと伝えることができるのだ。
フロントタイヤが駆動に引っ張られすぎないため、雪道や泥道でカーブを曲がる際もハンドルをきった方向へ素直に頭を向けてくれる。走りの楽しさと安心感を高いレベルで両立しているのは、クルマ好きにとって大きな魅力と言える。
気になる車両本体価格は、バンの最上級グレード「JOINターボ(4WD・CVT)」が192万9400円。乗用モデルの「エブリイワゴン PZターボ(4WD・標準ルーフ)」が220万1100円だ。燃費性能(WLTCモード)は、JOINターボの4WDで15.1km/L、エブリイワゴンの4WDで14.0km/Lをマークする。
積載性の高さだけでなく、走りの骨格や4WDのメカニズムまでトコトン本格派にこだわったエブリイ。週末に悪路を乗り越えて秘境のキャンプ場へ向かうようなタフな使い方をするなら、FFベースのハイトワゴンではなく、このFRベースの電子制御4WDを選べば間違いなく大満足できるはずだ!
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