2026年7月28日に発売された軽EV「BYDラッコ」。最上級グレードの300プレミアムには、軽自動車では珍しい運転席6ウェイ電動調整を標準装備する。しかも合皮シートやシートヒーターまで組み合わせた豪華仕様。毎日座る運転席は、本当に“小さな高級車”と呼べるのか?
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】まさか軽にもパワーシートを!! 自在すぎるシートアレンジがこれ(5枚)画像ギャラリースイッチ操作で自分に合った運転姿勢へ微調整
6ウェイ電動調整とは、シートの前後スライド、背もたれのリクライニング、座面の高さを、それぞれ2方向へ動かせる機能だ。シート横のスイッチを操作するだけで、力を使わずにドライビングポジションを整えられる。
国産軽自動車では、上級グレードでもレバーを引いて調整する手動式が一般的。手動式でも実用上は困らないが、背もたれをもう少し起こしたい、座面をわずかに高くしたいという細かな調整では電動式が便利だ。レバー位置を探したり、体を浮かせながら座面を動かしたりする必要もない。
適切な運転姿勢は、快適性だけでなく安全にもつながる。ペダルを確実に踏める位置を保ち、ステアリングを無理なく操作し、前方の視界も確保する。体格に合わせて細かく調整できることは、近所の買い物が中心の軽自動車でも大きな意味を持つ。
9万9000円差には合皮シートや便利装備も含まれる
運転席6ウェイ電動調整が付くのは、249万7000円の300プレミアムだけ。239万8000円の300プラスとの差は9万9000円だ。両車とも一充電走行距離は320kmで、運転席・助手席シートヒーターやステアリングホイールヒーターを備えるが、300プラスの運転席調整は手動式となる。
ただし、この9万9000円は電動シートだけの価格ではない。300プレミアムではシート表皮が合皮となり、BYDアラウンドビューモニター、ホットカップホルダー、足元投影ガイド付きハンズフリースライドドアなども追加。室内の見た目から日常の使い勝手まで、まとめて上質になる。
一方、シート位置を記憶するメモリー機能までは用意されない。家族で運転を交代するたびに、ボタンひとつで自分の位置へ戻せる本格的な高級車仕様ではない点には注意したい。
それでも、軽自動車の運転席をスイッチで滑らかに調整できる満足感はなかなかのもの。豪華さだけでなく、体格に合った姿勢を作りやすい実用品でもある。ラッコ300プレミアムは、少なくとも運転席に座った瞬間、小さな高級車を名乗ってよさそうだ。
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