2026年6月に登場した日産新型キックスは、全グレードに電動4WDのe-4ORCEを設定。雨や雪に強く、走りの質まで高めてくれる魅力的なシステムだ。しかし2WDから乗り換えると、荷室容量が136Lも減ってしまう。購入前に知っておきたい実用面の違いをチェックしよう。
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】あら、こんなに広いの!! キックスの侮れないラゲッジがコレ(5枚)画像ギャラリー476Lから340Lへ! 4WD化の代償は小さくない
新型キックスの2WDは、後席使用時でも476Lという大容量の荷室を確保する。日常の買い物はもちろん、家族旅行やアウトドアでも頼れる広さだ。
ところがe-4ORCEの荷室容量は、全グレード共通で340L。2WDとの差は136Lにも達する。単純計算では約29%減となり、スーツケースやキャンプ用品を積み込む際には無視できない差だ。
なお、この136L差は100V AC電源を付けていない2WDとの比較。2WDでも1500W対応の100V AC電源を装着すると、床下スペースへの影響で荷室容量は400Lとなる。この場合、e-4ORCEとの差は60Lまで縮まる。
とはいえ、e-4ORCEでも後席は6対4分割可倒式で、リクライニング機構と肩口の操作レバーも備える。長尺物を積むときは後席の片側だけを倒せるため、340Lだから即座に「狭くて使えない」というわけではない。
安心感は大幅アップ! 燃費と荷室を含めて選びたい
e-4ORCEには最高出力68ps、最大トルク140Nmのリアモーターを搭載。前後モーターとブレーキを統合制御し、雪道や雨天だけでなく、大きなカーブや街乗りでも安定した走りを実現する。減速時の前後揺れを抑え、同乗者が酔いにくい乗り心地を狙っているのも強みだ。
一方、車両重量は同等グレードの2WDより100~120kg増加。WLTCモード燃費もX系では25.7km/Lから21.5km/Lへ、Gでは23.4km/Lから20.1km/Lへ低下する。最低地上高は2WDと同じ170mmで、4WDだから腹下の余裕が増すわけでもない。
積雪地域に住む人や、雨天の高速道路、山道を頻繁に走る人なら、荷室が減ってもe-4ORCEを選ぶ価値は大きい。反対に街乗り中心で、大きな荷物を積む機会が多いなら2WDが現実的。新型キックスの4WD選びでは、約35万円の価格差だけでなく「荷室が136L減る」ことを実車で必ずチェックしたい。
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