なんといってもグローバルで売れ筋カテゴリーとなっているのが「SUV」。それだけに、今後自動車メーカー各社からの登場予定モデルも数多い。
特にここ1〜2年、ゴーン問題で課題を山積していた日産からはクロスモーション、IMQ、そしてキックスと続々と登場してくる予定で、いよいよ攻勢に打って出る構えだ。
もちろん、迎え撃つ形の各社からも注目モデルが目白押しとなっている。
レクサスは上級クラスのSUVが2台もスタンバイしているほか、ホンダ、スバル、スズキなどもFMC、ブランニューモデルを含めて有力車を登場させる予定。
国産新車カテゴリ―のなかでも数少ないドル箱レンジとなるだけに、各社から力の込められたニューモデルの競演が期待できそうだ。
文:ベストカー編集部
CG:ベストカー編集部、写真:SUBARU、TOYOTA
ベストカー 2020年5月26日号
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エクストレイル“じゃない”日産の注目SUV
■日産 クロスモーション
日産期待のブランニューアッパーミドル3列シートSUVとして登場するのが、このクロスモーション。
2018年のデトロイトショーで発表されたモデルだが、ボリューム感あるエクステリアデザインが特徴的だ。ミッドサイズSUVのエクストレイルよりもひと回り大きいボディサイズで、3列シートを備えている。
日産のラインナップではかつて販売されていたスカイラインクロスオーバーに近い位置づけとなり、レクサス RXやハリアー、CX-8などの有力対抗馬モデルとなる。
さらに3.5Lの1モーター2クラッチ方式パラレルハイブリッドもある。
■日産 IMQ
2019年春のジュネーブショーでワールドプレミアされたスポーティなクロスオーバーSUVが、このIMQ。
2021年7月登場予定のこのモデルには、新開発1.5Lターボエンジンにおなじみのe-POWERを組み合わせたパワーユニットを搭載予定だ。
前後各々にモーターを搭載した2モーター方式で、それを1.5Lターボエンジンで発電して駆動するというメカニズムとなっている。
この前後モーターは独立してトルクが制御され、前後トルク配分は自由自在になっているのが魅力的だ。アウトランダーPHEVで蓄積されたAWD制御が活かされている。
名門SUVも新型続々登場へ!
■新型ランドクルーザー
強固で頑健なラダーフレームを採用したヘビーデューティなクロカン4WDとしてのイメージを確立しているランクルだが、新型ではスタイリッシュ路線に。
パワーユニットはV6、3.5L・DOHCターボを採用。これはレクサスLS500用のV35A-FTSエンジンベースで、ハイブリッドモデル用に専用チューニングが施された。システム出力400ps!
■新型エスクード
欧州では「ビターラ」の車名で販売されている歴代4代目モデル。
先代モデルまでのラダーフレーム構造から、現行型ではモノコック構造になっているものの、新型もハンガリーで生産されることには変わりはないようだ。
基本的には現行モデルを踏襲して横置きエンジンのFFベースSUVとなり、電制4WDとなるALL GRIPも設定される。パワートレーンは現行同様、直4、1.4Lターボとなる。
■新型アウトバック
間もなく国内市場ではセダンモデルのレガシィB4が姿を消すことになりそうだが、売れ筋クロスオーバーのアウトバックは、すでに新型が登場している北米に続いて後継モデルが投入される。
そのボディサイズは、全長4860×全幅1855×全高1680mmと若干サイズアップされるが、SGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)採用モデルとなるのは言うまでもない。
パワートレーンには、現行型同様に水平対向4気筒、2.5L・NAをブラッシュアップして搭載。さらに、北米専売の3列シートSUV、アセントの2.4L直噴ターボも搭載されそう。
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