フジエクスプレスで臨時運転士として乗務する記者のバス運転士日誌は、8月8日に行われた東京営業所見学会の模様をお伝えする。今回の見学会への出席・取材では新たな試みとして記者が提案したイベントや実車による選考試験の模様についてもお伝えする。
文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)
(詳細写真は記事末尾の画像ギャラリーからご覧いただくか、写真付き記事はバスマガジンWEBまたはベストカーWEBでご覧ください)
■本日は主に車掌業?
2026年8月8日に行われたフジエクスプレス東京営業所の見学会では恒例により2名の運転士で田町駅まで参加者をお迎えに行く。今回は堤運転士がハンドルを握り、記者は車掌だ。すでに駅前で受付を済ませた参加者がバスに乗り込んでくる。
総務の採用担当者からの挨拶や注意事項を伝えている間に営業所に到着した。車掌なので左折時の確認を運転士に伝えながら営業所内で停車する。ここからは運転士業と記者業を並行してこなす。まずは記念写真の撮影だが、これは記者の担当だ。
取材用にそれなりの一眼レフカメラとレンズを持っているので記者が記念写真を撮影する。それらの写真は記事に使用するわけではないが、せっかくの一眼レフカメラなので社内での実施記録として残しておくようだ。
■会社説明と所内見学
続いて会議室に移動して採用担当者より会社説明があり、それらに関する質疑応答が行われる。運転士の仕事の実際については午後からの座談会で尋ねてもらうこととして、ここでは主に運転免許取得についての養成制度や、寮や通勤についての質問が多かった。
乗合運転士の場合は東京営業所では港区のコミュニティバスしかないので、1日当たりの便数は通常の路線バス並みに多いが、始発は遅く最終は早いというのも特徴のひとつだ。よって始発や最終のバスに乗務する場合でも、よほど遠距離通勤でもない限り公共交通機関で通勤できる。
続いて所内の見学ツアーが行われる。東京営業所に所属する主要なバスを見て回り、整備場や電気バスの充電方法まで細かく解説される。この流れで営業所の点呼場に移動して、模擬点呼が行われる。ここまでは前回までの流れと同じである。
■記者提案のイベント
さて、ここからは記者が提案した見学会のイベントである。実際の運転士の仕事を出発点呼から到着点呼まで通しで行うというものだ。本当の点呼は出勤時に行っているのだが、模擬点呼は今回の運転を担当する堤運転士が行い、点呼終了後にバスに向かって全員で移動する。
今回は企業送迎のシャトルバスの模擬運行を1周だけ行う。出庫して駅までの回送、実際のシャトルバス営業ルート、駅までの戻りルート、そして入庫のための回送ルートを走行して営業所に戻る。実際の仕業では休憩で交代するまで何周もするのだが、模擬運行では1周して運転士の仕事を見てもらうのが目的である。
記者は車掌なので、車内マイクを使用して沿線や走行ルート、東京では重要なライン取りまでを延々と解説した。後ろを向いて右と左が逆なのは慣れないとなかなか難しいもので、バスガイドの大変さを改めて思い知った瞬間だった。ちなみに原稿は一切用意していないので、入庫から出庫まですべてアドリブである。
このイベントを提案したのは、言葉だけでアレコレ説明するよりも、実際の運行を見てもらい仕事のイメージを持ってもらうのが主要な目的だった。採用担当者に口頭で提案して、それを具体化して運転担当(運行管理者)と話し合い、実施にこぎつけたようだった。








