現行トヨタ アクアの登場は2021年7月。すでに5年が経過したが、2025年の乗用車車名別順位は12位、2026年7月も6354台を販売して14位に入った。新型車が続々と現れるなか、なぜ今も選ばれるのか? その理由は、優れた基本設計と弱点を放置しない改良にある。
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】プリウス顔になって人気上昇!? アクアの質感がお見事(5枚)画像ギャラリー低燃費だけじゃない! 最初から強かった基本性能
アクアといえば、やはり燃費だ。現行XのWLTCモード燃費は34.3km/L。ハイブリッド専用コンパクトとして、ガソリン価格が気になる時代にわかりやすい強みを持つ。
しかも、ただ燃料代が安いだけではない。高出力なバイポーラ型ニッケル水素電池と1.5Lハイブリッドにより、発進時はモーターらしく滑らか。POWER+モードではアクセルを戻した際の減速力を強め、ペダルの踏み替えを減らせる。
全幅1695mmの5ナンバーサイズを守りながら、ホイールベースは2600mmを確保。街なかで扱いやすく、後席も日常用途なら十分だ。雪国向けのE-Fourも選べる。派手な飛び道具ではなく、通勤、買い物、送迎という毎日の仕事をきっちりこなす。この土台が5年経っても古びにくい。
顔、安全、快適性まで弱点を順番に更新!
アクアのうまさは、改良のたびに“今の新車に求められるもの”を足してきたことだ。2024年にはブラインドスポットモニターやパーキングサポートブレーキなどの標準設定を拡大。安全装備の底上げを進めた。
そして2025年9月には、ハンマーヘッドをモチーフとしたフロントデザインへ一新。最新のToyota Safety Sense、7インチマルチインフォメーションディスプレイ、8インチディスプレイオーディオ、電動パーキングブレーキ、ブレーキホールドを採用した。停止直後の揺れを抑えるスムーズストップまで備え、見た目だけでなく乗り味と使い勝手も現代化している。
2026年7月には、最廉価のXにも上級ファブリックシートと後席センターアームレストを追加。さらに専用のボディ補強やサスペンションを持つGR SPORTも復活し、燃費だけでなく走りで選ぶ道まで用意した。
Xの価格は249万7000円。登場時より高くなったとはいえ、安全・快適装備は大幅に充実した。新しさだけを競わず、使う人が不満に感じそうな部分を着実に直す。アクアが売れ続ける最大の理由は、5年間ずっと“普通にいいクルマ”を更新し続けてきたことなのだ。
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