「首都高には追い越し車線がないから、右端車線で大丈夫!」と聞いたことがあるかもしれない。確かに「追越車線」という文字を見た覚えはないが……首都高だって道路なのだから、道路交通法は適用されるんじゃないの?
文:山口卓也/写真:写真AC
【画像ギャラリー】高速道路のルールは一律じゃない!?(5枚)画像ギャラリー「高速道路」はみんな同じじゃない!?
「高速道路」と聞くと、NEXCOが管轄する「東名高速道路」や「名神高速道路」を思い浮かべる人が多いだろうが、こちらは正しくは「高速自動車国道」と呼ばれている。
そして、首都圏を走る「首都高速道路」や大阪市・神戸市とその周辺を走る「阪神高速道路」などの都市高速も、実は「自動車専用道路」として高速道路に分類されている。
この「高速自動車国道」と「自動車専用道路」はひとくくりに「高速道路」として認識されることが多いが、制限速度や車線幅、料金体系などの他、多くの部分で違いがある。
まずは、高速自動車国道から自動車専用道路に移動する際、気を付けるポイントがいくつかあるので知っておきたい。
ポイントを知らないとかなり痛い目に遭います!
●制限速度がどんどん変わる
例えば首都圏で言えば、東名高速道路からそのまま首都高の高速3号渋谷線に入っていけるが、東名高速道路の制限速度は100km/hだが高速3号渋谷線は60km/h。さらに進んだ都心環状線は一部40km/h区間以外はほぼ50km/hと目まぐるしく制限速度が変わる。
これ、正しく認識しているドライバーはほとんどいないのでは? と思うが……。
早朝や夜中など、首都高が混んでない時間帯は多くのドライバーが東名高速道路の感覚のままで都心環状線に向かってすっ飛んで行くが、制限速度はどんどん変わるので要注意!
●車線の幅や路肩が狭く、急カーブも多い
東名高速道路や名神高速道路などの「高速自動車国道」は一部3.25mや3.75mがあるものの車線幅は3.5mが基本。しかし、都市高速の「自動車専用道路」では3.25mが多く、路肩もかなり狭い。
前述の高速3号渋谷線などは昭和33年の旧道路構造令で設計された路線なので、路肩はたった「0.5m以上」である。
高速自動車国道からそのまま都市高速に乗り入れる場所は多いが、同じ感覚のまま走行すると道幅や路肩が圧倒的に狭くてカーブを曲がりきれない! なんてことも大いにあり得る。
●JCT(ジャンクション)間が短く、わかりにくい標識や標示
そのエリアを熟知している人なら理解できるが、そうでない人にはさっぱり理解できない標識や標示。さらに、都心部に近くなればなるほどJCT間や出入口間が短く、出入口が右に左に……なんて場所も非常に多い。
……とまあ、特に「高速自動車国道」から「自動車専用道路(都市高速)」への移動は、かなり注意して走行しないといきなり取り締まりを受けたり事故を起こしたり(遭ったり)するので要注意である。
【画像ギャラリー】高速道路のルールは一律じゃない!?(5枚)画像ギャラリーえ? 都市高速には「追い越し車線」がない!?
東名高速道路や名神高速道路などの高速道路を走行する場合、多くの人が意識して気をつける点は「最高速度違反」と「車両通行帯違反」だろう。
「最高速度違反」はすぐに理解できるが、「車両通行帯違反」とは「追い越しのために追い越し車線に出たものの、延々とその車線を走り続けてしまって取り締まり!」となるアレである。
実際に、内閣府が公開した「令和6年版交通安全白書」によると、高速道路での検挙数の構成比はこの「最高速度違反」と「車両通行帯違反」で84.8%を占めており、高速道路を走るうえで最も注意しておきたい2大違反と言える。
しかし、実際に都市高速を走ると「追い越し車線」という文字がどこにもないことにふと気づく。
そう、都市高速には「追い越し車線」が設けられていないケースも多いのだ。
「追い越し車線」とは、走行車線を走行する車両を追い越す際に一時的に使用する車線のことを指し、2車線以上ある高速道路では一番右端の車線が「追い越し車線」とされる。
しかし、都市高速では右側車線から合流する場所や、右側車線から流出する場所も多いため、右端の車線を一律に「追い越し車線」として扱うことはできないのだ。








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