クルマの揺れや不規則な動き、目からの情報などにより発生してしまうクルマ酔い。その日の体調も大きく影響するが、クルマ自体の作りや乗り心地に左右されることも少なくない。そこで、クルマ酔いしにくい工夫が施されたモデルを紹介しよう。
文:木内一行/写真:スバル、日産、ホンダ
【画像ギャラリー】クルマ酔いしにくい注目車4選(12枚)画像ギャラリー「車高アップを感じさせないしなやかな乗り味」 スバル・レヴォーグ レイバック
珠玉の水平対向エンジンとシンメトリカルAWD、自慢のアイサイトなどで走りとともに安全性能も高いレベルに仕上げられているスバル車。
2023年にレヴォーグの新バリエーションとして登場したレイバックは、それらの特徴に加えて「疲労が少ない、酔いにくい」など、快適な乗り心地も徹底追求している。
レイバックは、ひと言で言ってしまえばレヴォーグのクロスオーバーSUV版。
レヴォーグよりも全高を70mm、最低地上高を55mm高めるとともにエクステリアには専用のフロントマスクやサイドクラッディングを採用。SUVの「ラギットさ(無骨さ)」とは異なる、都会的な世界観を持つ上質なクロスオーバーに仕立てられている。
それとともに、快適な走行性能も追求されているのだが、単に車高を上げて大径タイヤを履かせただけではレヴォーグ譲りの走りの良さは崩れるし、上質な走りも実現できない。
そこで、ボディ全体の骨格部材を強固に組み立ててから外板パネルを溶接する「フルインナーフレーム構造」を軸に、サスペンションのロングストローク化と各部の剛性アップによりスムーズに動く足まわりを実現。振動の収束性が高まったことで、揺れが少なくしなやかな乗り味を手に入れたのだ。
また、ロングドライブでも酔いにくい乗り味には、ホールド性と快適な座り心地を両立した専用形状のシートやレイバック用にチューニングされた電動パワーステアリングも大きく貢献している。
アウトドアでもファミリーでも使えるクロスオーバーモデルが、このレイバックなのだ。
「先進の4WD制御で酔いにくい乗り心地を実現」 日産・キックス
短絡的に考えれば、クルマの乗り心地を左右するのはサスペンションだ。しかし新型キックスでは、先進の4WD制御技術で乗り心地や快適性を向上させている。
2026年6月に発表された新型キックスはすべてを刷新し、パワートレインに第3世代e-POWERを投入。4WDモデルには電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」が採用された。
4WDといえば、一般的には悪路や雪路で走破性を高めるメカニズムと考えられている。しかしこのe-4ORCEは、デイリーユースからアウトドアまでどんなシーンでも効果を発揮する4WD制御機能だ。
優れたトラクション性能を生み出すとともに、前後のモーターとブレーキを統合制御することで車両の挙動を自在にコントロールし、スムーズなコーナリングと気持ちの良いハンドリングを提供。
さらに、減速時には前後モーターの回生ブレーキをコントロールして車体の揺れを抑制し、フラットな姿勢で滑らかに減速することを可能にしている。そして、街中からロングドライブまで上質で酔いにくい乗り心地も実現するのである。
ちなみに同社のエクストレイルおよびセレナの4WDモデル、新型エルグランドでも「e-4ORCE」を採用。一部仕様は異なるものもあるが、基本的には同様の効果を発揮してくれる。
「走る、曲がる、止まる」すべてにおいて大きな効果を発揮するe-4ORCEは、電動化技術の価値をさらに高いレベルに引き上げる画期的な駆動システムといえるだろう。
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