クルマの足元を彩るホイールは、見た目を大きく左右する重要な存在。だがWORK(ワーク)が長年こだわってきたのは、カッコよさだけではない。SUPER GTを戦うGAINER TANAX Zの足元にも選ばれるその理由とは何なのか? 極限の舞台で磨かれてきた技術は、僕らが普段履くホイールとどうつながっているのか? 知られざるワークのモノづくりに迫る。
文:ベストカーWeb編集長 塩川雅人/写真:SPJ-JS、ワーク、ベストカーWeb編集部ほか
【画像ギャラリー】SUPER GTで使用されるワークのホイールを激写! Zの足もとをよく見て!(16枚)画像ギャラリー市販化製品にもつながるレースでの経験
クルマ好きなら、ホイールを交換するときにデザインはかなり気になると思う。
僕もホイール選びとなれば、スポークの形だったり、リムの深さだったり、クルマに装着したときの佇まいだったりと、あれこれ考えてしまう。ホイールはクルマの印象を大きく変えるパーツだから、これは当然だ。
しかしホイールという部品、本来は相当に過酷な仕事をしている。
車重を受け止めながら高速で回転し、加速、減速、コーナリングのたびに大きな力を受ける。縁石を使えば瞬間的に強烈な入力も入る。しかもバネ下にある部品だから、軽さも求めたい。軽くしたい。でも強くなければいけない。さらに必要な剛性を持ちながら、ただ硬ければいいというものでもない。
ホイールというのは、考えれば考えるほど難しい部品なのだ。そんなホイールを究極の環境で鍛えているメーカーのひとつがWORKだ。
その開発現場のひとつがモータースポーツであり、国内最高峰レースのひとつ、SUPER GTである。
国内トップクラスのレースを走るマシンを支えるホイール

2026年のSUPER GT GT300クラスを戦うGAINER TANAX Z。その足元にはワークのレーシングホイールが装着されている。
SUPER GT公式資料によれば、11号車GAINER TANAX Zはフロント12J×-18、リア13J×-18というサイズのWORKホイールを装着。300/680R18、330/710R18というレーシングタイヤを受け止めている。GTマシンのホイールに掛かる負担は、我々が一般道を走るときとは比較にならない。
強烈なブレーキング、高いコーナリングG、縁石への乗り上げ。そこにタイヤやブレーキから発生する熱も加わる。そしてレースである以上、単に壊れなければいいのではない。速くなければ意味がない。
だから軽量化も必要になる。ここがレーシングホイールの難しいところだ。
軽さだけを追えばいいわけではなく、かといって強度を優先して重量を増やせばいいわけでもない。強度、剛性、重量、耐久性などを高い次元で成立させなくてはならない。
ワークとGAINERは、長年この難題に一緒に取り組んできた。
ワークがSUPER GTに再び本格参戦した2014年には、最終戦で11号車GAINER DIXCEL SLSがクラス優勝。翌2015年にはGAINER TANAX GT-R 10号車が年間2勝を挙げ、GT300クラスのシリーズチャンピオンを獲得している。
単なる「スポンサーとしてのホイール装着」ではない。GAINERはワークにとって、実戦を通じてホイールを鍛え続ける重要なパートナーなのである。
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