2026年5月に商品改良を受けたスズキ ハスラー。新しいフロントグリルや安全装備の充実が注目されがちだが、実は「曲がる」というクルマの基本性能にも手が入っている。交差点でのハンドルの戻り方から高速道路での操舵感、さらにコーナリング時の車両姿勢まで改善。今回のハスラー、見た目以上に中身が変わっているのだ。
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】アウトドアも高速もワンディングも楽しる!? 新型ハスラーはSUV軽として合格すぎるんです!(8枚)画像ギャラリー交差点を曲がった後の「ハンドルの戻り」まで改良!
ハスラーの商品改良と聞いて、まず目につくのは顔つきの変化だろう。
通常のハスラーはヘッドランプとつながる逆台形グリルを採用し、フロントバンパーもボディカラー部分を拡大。従来よりオンロード感を強めたデザインとなった。
しかし今回の改良は、単なる化粧直しではない。スズキは走行性能についても細かなチューニングを施している。
そのひとつがステアリングフィールだ。
具体的には、交差点を右左折した後にステアリングがより自然に直進位置へ戻るよう特性を見直したほか、高速道路でのステアリング応答性も向上させた。
文字だけを見ると地味な変更だが、こうした部分は毎日の運転で意外と効く。
交差点を曲がった後、ドライバーが余計にハンドルを戻す操作が減れば、運転は自然になる。高速道路でも、車線に沿ってわずかに舵を当てるような場面でクルマが素直に反応してくれれば、長距離運転の疲労軽減にもつながる。
エンジン出力が上がったわけでも、サスペンションがスポーツ仕様になったわけでもない。それでも「思った方向へ自然に動く」感覚を磨くことは、クルマの乗り味を作るうえで大切なのだ。
曲がりすぎも膨らみすぎも抑える新制御!
さらに興味深いのが、進化したアクティブコーナリングサポートの採用だ。
このシステムは、コーナリング中に車両の挙動が乱れてから対処するだけではなく、その兆候を事前に予測。ドライバーが狙ったラインより内側へ巻き込む動きや、逆に外側へ大回りするような動きを抑え、安定したコーナリングを支援する。
効果を感じやすそうなのが、カーブが連続する山道やワインディングロードだ。
ハスラーはSUVらしいスタイルを持つ軽自動車で、買い物や通勤だけでなく、キャンプやレジャーへ出かけるユーザーも多い。そんなクルマだからこそ、高速道路から山道まで安心して走れるハンドリングは重要になる。
もちろん、これはクルマが勝手に曲がってくれる機能ではない。あくまでドライバーの操作を自然にサポートし、車両を安定させるためのものだ。
2026年型ではさらに全車速ACCや車線維持支援機能も標準化されており、「運転をラクにする」という方向でも大きく進化している。
顔が変わった、安全装備が増えた――それだけが今回のハスラーではない。
右左折のような日常のひとコマから、高速道路、そして山道まで、ドライバーが扱いやすいよう走りそのものを磨き直した。派手ではないが、この「曲がり方の進化」こそ、2026年型ハスラーでぜひ注目したい変更点なのである。
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