日本の各地で自動運転車の商用運行がテストされているが、ついに東京での試験運行が開始される。日産が車両を提供し、ウーバーが配車アプリを、日の丸タクシーが運行を担当する自動運転タクシーが2026年中にも登場するという。
※本稿は2026年9月のものです
文:角田伸幸/写真:日産、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2026年10月10日号
日産が積み重ねた自動運転技術に期待
2026年内にも、東京でロボタクシー(自動運転タクシー)の試験運行が始まる。運行主体は日の丸タクシーだが、車両は日産、配車アプリはウーバーが手がける。
英ウェイブの「AIドライバー」を搭載した日産 リーフを使い、まずは日の丸タクシーの乗務員がセーフティドライバーとして同乗。完全無人運転をにらんだ第一歩だ。
今回の顔ぶれは、いわば「餅は餅屋」。日の丸タクシーは運行管理をはじめ、車両基地の運営や維持管理を担当。ウーバーは配車基盤と運行支援を提供し、日産はリーフを用意。ウェイブのAIが、信号、歩行者、駐車車両、自転車が入り乱れる東京の道路を読み解くという布陣だ。
期待したくなる理由は、日産が都内で見せた走りにある。2025年、次世代プロパイロットを積むアリアの開発試作車が、銀座などで40分の公道デモを実施。
スムーズな加減速と車線変更はもちろん、路上駐車車両を自然にかわし、信号のない交差点では歩行者を見逃さず停止。混雑した交差点の右折も、人間のベテランドライバー顔負けの盤石な走りだった。
もっとも、今回のロボタクシーは技術だけで走るわけではない。複雑な法規制に対応し、旅客運送の安全を守る現場力が欠かせない。その点、東京を走ってきた日の丸タクシーとの組み合わせは心強い。
深刻化する乗務員不足を埋めつつ、有人タクシーとロボタクシーが互いの強みを生かせれば、移動の選択肢はぐっと広がる。まずは安全第一だが、東京の街をリーフのロボタクシーが走り回る日は、意外に近いかもしれない。
都内での試験運行は米ウェイモも準備を進めている。日本のロボタクシー事情は米中などに対し遅れているが、巻き返しに期待だ。
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