ホンダのコンパクトSUV「ヴェゼル」に、次期型の足音が聞こえてきました。ホンダが2026年5月に行った事業方針説明会で、次世代ハイブリッドと次世代ADASを搭載した新型ヴェゼルを、2028年以降に投入すると予告したのです。
新技術への期待が高まりますが、気になるのは、ヴェゼルの魅力である軽快な走りと使い勝手がどう磨かれるのかということ。公表された技術を手がかりに、現行型から受け継いでほしい長所と、次期型に期待する進化を考えます。
文:吉川賢一/写真:HONDA
【画像ギャラリー】次期型にも受け継いでほしい!! 軽快な走りと使い勝手が魅力の現行ホンダ「ヴェゼル」(21枚)画像ギャラリーホンダが次期ヴェゼルを予告!! 国内SUV販売をけん引する主力の刷新へ
ホンダは、2026年5月14日に発表した「2026 ビジネスアップデート」のなかで、日本では2028年以降、新型ヴェゼルを皮切りに、次世代ハイブリッドと次世代ADASを搭載したモデルを展開する方針を示しました。同10月9日には、この次世代ハイブリッドシステムの名称を「Honda Hybrid」に決定したとも発表しています。
現行ヴェゼルは、2021年4月に登場した2代目。発売から5年が経過した現在も販売は堅調で、自販連の統計によると、2026年1~9月の登録台数は5万4477台でした。ホンダの登録車では「フリード」に次ぐ2番手で、同社のSUVではトップ。同期間の「ZR-V」は1万5412台、「WR-V」は9914台ですから、ヴェゼルがホンダの国内SUV販売をけん引していることがわかります。
これだけ売れているヴェゼルだからこそ、Honda Hybridと次世代ADASをいち早く搭載し、多くのユーザーにその進化を届けようとしているのでしょう。次期型は、ホンダの新しいハイブリッド車の魅力を広く伝える一台として欠かせない存在といえます。
Honda Hybridで燃費も走りも進化へ!! 磨いてほしいヴェゼルの軽快さ
ホンダは「2025 ビジネスアップデート」において、BEV市場の拡大鈍化を踏まえ、電動化戦略の見直しとハイブリッド車の商品群を強化する方針を示していましたが、前述の「2026 ビジネスアップデート」では、需要の強いハイブリッド車へ開発・生産資源を再配分する方針も発表。2027年からは、Honda Hybridと新開発プラットフォームを採用した次世代モデルの投入を開始し、北米をはじめとするグローバル市場へ、2029年度までに15車種を展開する計画です。
このHonda Hybridについて、ホンダは2023年モデルに対して30%以上のコスト低減を目指すとしています。また、次世代プラットフォームと新開発の電動AWDユニットの組み合わせによる10%以上の燃費向上と、「Hondaならではの、五感に響く上質・爽快な走り」のさらなる進化も目指すとしています。
さらに10月9日の発表では、Honda Hybridは、2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」で培った技術をベースに進化させると説明しています。エンジンの効率よく働く領域を広げるとともに、ドライブユニットの高効率化・小型化や制御技術の進化によって、さらなる燃費向上を図る方針です(これらは次世代ハイブリッド技術の開発目標であり、次期ヴェゼル単独の燃費改善率や車両価格を示したものではありません)。
次世代ハイブリッドモデルの走りを支える新開発プラットフォームには、ボディのしなりを活用してタイヤの接地力を高める「新操安剛性マネジメント」を採用。剛性の最適化と軽量化を図り、独自の統合制御技術「Motion Management System」や新開発の電動AWDなどとともに、上質で爽快な走りを目指すとしています。
ヴェゼルといえば、初代も現行2代目も、軽快な走りが魅力。日々の買い物や送迎に使いやすく、休日には少し遠くまで運転したくなる、実用性と運転の楽しさを兼ね備えたSUVです。
次期ヴェゼルには、燃費向上とともに、この軽快さをさらに磨いてほしいところ。街中では穏やかに走れ、アクセルを踏み込めば気持ちよく加速し、その加速感にエンジン音もしっかりと呼応する。車体や制御の進化が、カーブで狙ったラインをたどりやすい走りにつながれば、毎日の運転も遠出も、もっと楽しめるでしょう。























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