映画館での興奮を、今の自分ならどう楽しむだろうか。老舗ホビーメーカーの京商が届けるのは、名場面の余韻まで味わえる1/64のR34。精巧なモデルに灯る遊び心と、付属の冊子が伝える知られざるエピソード。その魅力を知れば、趣味の時間がより豊かになるはずだ。
文:ベストカー編集部 鈴村朋己/写真:京商
【画像ギャラリー】1/64とは思えない細かい作り込みの惚れる!! 今にも映画の世界に飛び込めそうなワイスピ仕様のR34GT-Rがすごい(13枚)画像ギャラリージャパニーズのスポーツを世界に発信した立役者
シルバーのボディに走るブルーのグラフィック。あの姿を見ただけで、スクリーンに釘付けになった記憶が脳裏を走り出す。エンジンの咆哮、夜のストリート、そして常識を飛び越える大ジャンプ。
そんな奇想天外なシーンで、世界中のファンを虜にした劇中車がある。『ワイルド・スピードX2』で、故ポール・ウォーカー演じるブライアン・オコナーが駆った、R34型スカイラインGT-Rだ。
映画を観終わったあと、街を走るクルマの景色が少し違って見えた。いつか自分も、あんな1台に乗ってみたい。『ワイルド・スピード』シリーズは、日本のスポーツカーの魅力を世界中に発信し、その人気を語るうえで欠かせない存在となった。
そんな多くの人が憧れた1台が、ファミリーマートで販売されるミニカーシリーズに仲間入りする。1/64スケールの「KYOSHO MINI CAR & BOOK No.26 NISSAN SKYLINE GT-R R34 Fast & Furious」である。
ライト点灯機能で今にも走り出しそうな佇まい
この劇中車は、すでに京商オリジナルから1/12のビッグスケールモデルとして2026年に発売され、好評を得ている。大きなモデルをじっくり眺める時間も格別ではあるが、1/64という机の片隅に置けるサイズには、また違うよさがある。
仕事の合間にふと目を向ける。寝る前に手に取り、好きな角度から眺めてみる。映画のなかで遠い存在だったクルマが、暮らしのすぐそばにある。その距離感って、結構うれしい。
小さなボディには、劇中車を印象づけるブルーのストロボグラフィックや、C-WESTのフルエアロが再現されている。ただ飾るだけでも映画の場面を思い浮かべたくなるが、今回はそこからもう一歩、楽しみを広げる仕掛けが用意されている。
なんと、ヘッドライトとテールランプにLEDが組み込まれているのだ。別売りの「MOTN(モトン)LEDベースシステム」にミニカーを載せることで、前後の灯火類を光らせることができる。非接触式のため、車体へ面倒な配線をつなぐ必要がないのも魅力だ。
部屋の明かりを少し落とし、小さなGT-Rに光をともす。昼間にはボディの色や造形を楽しんでいた1台が、夜になると違う表情を見せる。視線を低くすれば、今にも走り出しそうな気配さえ感じられるはずだ。
大がかりなジオラマが必ずしも必要なわけじゃない。背景や置き場所を少し工夫して、スマートフォンのカメラを向けてみる。それだけで、自分なりのワンシーンを探す楽しみが生まれる。映画を観ていた側から、今度は景色を作る側へ。そんな遊び方も、この1台なら似合いそうだ。
付録の小冊子で深まるワイスピの世界
「KYOSHO MINI CAR & BOOK」は、ミニカーと小冊子を組み合わせているのもポイント。クルマの姿を手元に置くだけでなく、その背景にある「ヒト・モノ・コト」まで楽しめる。
今回の小冊子では、ポール・ウォーカーが生前に訪れたチューニングショップ、マインズでの出来事や、劇中車の印象を決定づけたC-WESTのエアロパーツ開発秘話を紹介。画面のなかだけでは知ることのできなかった舞台裏に触れられる。
さらに、『ワイルド・スピード』の世界を体験できるイベント「FUELFEST」の模様や、それを仕掛けたプロデューサーへのインタビューも収録。ブライアンのR34GT-Rを徹底的に再現したオーナーの愛機にもスポットを当てている。
発売日は2026年10月30日。ファミリーマートの一部店舗で販売され、価格は4950円(税込)。先述のとおり、LEDの点灯に必要な「MOTN LEDベースシステム」は別売りとなる。
帰り道、いつも立ち寄るファミリーマートで、かつて胸を熱くした1台と再会する。持ち帰るのは小さなGT-Rだが、そこからよみがえる記憶は、きっと小さくなんかない。今夜は久しぶりに、『ワイルド・スピードX2』を鑑賞してみようと思う。
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