最近の自動車デザインは「グリルあり」と「グリルレス」に二分されている。それぞれのデザインの秀逸な部分とイマイチな部分を、デザインに一家言持つ清水草一氏と、清水氏を「殿」と慕う安ド二等兵が、それぞれのセンスで語り合う!!
※本稿は2026年10月のものです
構成・文:フォッケウルフ/写真:トヨタ、三菱、マツダ、日産 ほか
初出:『ベストカー』2026年11月10日号
「グリルあり」か「グリルレス」か
安ド二等兵(以下、安ド)「殿! 殿はテスラ モデル3の顔が好きなんですか!?」
清水草一(以下、清水)「好きだよ。特にマイナーチェンジ前」
安ド「うわー、僕はめちゃめちゃカッコ悪いと思います! 気持ち悪いです!」
清水「何を言う。全世界で売れまくっているぞ」
安ド「うーん、納得できません……。話題を変えましょう。グリルというと、やはりBMWのキドニーグリルが代表的ですね」
清水「そのとおり」
安ド「BMWのように、右往左往しながらもファンの期待に応えようと、グリルで頑張っている姿勢は素晴らしいと思います」
清水「巨大キドニーも好きだぞ。たとえばXMとか」
安ド「でも、アルファードやレクサスなんかの巨大グリルは、まったくカッコいいと思えません。支持される理由はどこにあるんでしょうね?」
グリルあり車もけっこー頑張ってる!?

清水「そりゃお前、激辛商品と同じだ。癖になるんだ」
安ド「体に悪そうですね」
清水「見るだけだからそうでもない」
安ド「その点マツダは、魂動デザインの逆5角形でずっと頑張ってます!」
清水「あれこそ守旧派の鑑(かがみ)だ」
安ド「新型CX-5は、前よりカッコ悪くなっちゃいましたけど」
清水「そんなことはない。お前の好みが守旧派のソレなだけだ」
安ド「そうでしょうか……。確かにグリルレスは嫌いですけど、ボルボのEX30は結構好きですよ。グリルはなくてもバンパーまで使って、ボルボらしさをアピールしている気がします!」
清水「あれは誰にでも好かれるグリルレスだ」
安ド「グリル、奥が深い……」
清水「短い時間では語り切れんな」
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