2020年屈指の大物新車「新型ハリアー」登場で、さらに争いが激化! 競合SUVに勝ち目はあるか!?
SUVの人気モデル、トヨタ ハリアーが6月にフルモデルチェンジ。早くも多くのバックオーダーを抱え、その人気ぶりを見せつけているようだ。
しかし、ハリアーと同じクラスのミドルSUVは、もともと日産 エクストレイルやマツダ CX-5、スバル フォレスターなど数多くの人気モデルがひしめく激戦区。
果たして新型ハリアーに対して、ライバルたちはどの部分が優れているのか? 項目ごとに見ていきたい。
文:渡辺陽一郎、写真:トヨタ、マツダ、日産
対競合車で見た新型ハリアー「内装の質感は圧倒的」
2020年6月17日に発売されたハリアーは納期が長い。販売店によると「6月下旬に注文を入れて、納車されるのは9~10月。特に『レザーパッケージ』は2021年1月以降になる」という。
ハリアーの高人気は、残価設定ローンの残価からも明らかだ。一般的な残価は、3年後で新車価格の43~48%だが、ハリアーは新型になってノーマルエンジン、ハイブリッドとも55%前後に達する。5年後でも約43%だ(残価は販売系列によって異なる)。
中古車市場でも高値で売れることを前提に残価を高めた。従ってハリアーは、残価設定ローンを利用すると、月々の返済額を抑えやすい。
しかし、ハリアーは本当にそこまで良いクルマなのか? そこでライバル車と比べてみる。
ハリアーのボディサイズは、全長が4600mm以上、全幅は1800mm以上だから、SUVの定番とされる日産 エクストレイルやスバル フォレスターも、サイズではライバル車に含まれる。
この2車種と比べると、内装はハリアーが圧倒的に上質だ。売れ筋グレードになる中級の2WD・Gでも、インパネやシート生地に合成皮革を使う。
装備も充実させ、ハイビーム状態を保ちながら対向車や先行車の眩惑を抑えるアダプティブハイビーム、前後両方向の録画機能を備えたデジタルインナーミラーなどを標準装着した。
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